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エシカルな消費を考える

 フェアトレードという概念が一般的に使用され、開発途上国の生産者の利益を担保しようという動きが少しずつ大きくなってきた頃からだろうか。同時に「エシカル」という言葉もよく使われるようになってきた。エシカルとは「倫理的」という意味の英語だ。
 「エシカル消費」とは、地域の活性化や雇用などを含む、人・社会・地域・環境に配慮した消費行動である。私たち一人一人が、気候変動や人権侵害などの社会的課題に気付き、日々の買物を通して、その課題の解決のために、自分で何ができるのかを考えてみること、これが、エシカル消費の第一歩なのだ。私たちが商品・サービスを選択する際に、「安心・安全」、「品質」、「価格」だけでなく「エシカル消費」という基準も大切である。消費者が声を上げれば、企業・そして社会が変わる。SDGs(持続可能な開発目標)の実現のためにもカギとなる行動の一つだと言える。

 私たちが何を食べるか、何を食べないか、何を着るか、何を着ないか、お金をどう使うか、使わないのか、そういう日々の私たちの選択が、途上国の生産者や地球環境に影響を与えているのは事実だ。例えば、世界の子どもの10人に1人が児童労働に従事しており、カカオやコットンなどの生産で児童労働が行われている。私たちに身近なチョコレートや服は、子どもたちの労働によって支えられている。このような社会課題に対して消費者ができることがエシカル消費であり、地域の活性化や雇用なども含む人権・社会・社会・地球環境に配慮した商品やサービスを選ぶことだ。

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