見出し画像

プロダクトデザイナー(工業デザイン)3年目が考える細部について

おはようございます、こんにちは、こんばんは。(ここまでは定型文)

今日のトピックはタイトルにもある通り、モノの細部に対するこだわりについてのお話しです。

僕は普段メーカーでプロダクトデザイナーとして、製品の外観に関する部分のデザインを担当しています。

入社したばかりの頃は、細部に関する自分の感度が低いことが悩みでした。

例えば椅子を作りたいと思ってデザインを進めていく中で、色んな寸法を決めていかなければなりません。仮に座面の高さを450mmにするとしましょう。
僕にとっては座面の高さが460mmでも440mmでもどちらでも構いません。学生時代はそういった感覚でデザインをしていました。あくまで大切なのはモノが持つストーリーで、細部は変に見えなければオッケーというノリです。
神は細部に宿るとは聞かされつつ、まぁ神は信じてないしな、、、という謎の自信を持って突き進んでいました。

しかしお仕事でデザインをしていくとそうはいきません。
なぜこの大きさなのか/形なのか/色なのかを、説明して→納得してもらって→良いと思ってもらわないといけません。これがプロフェッショナルであり、社会人であり、ビジネスマンなのです。

そして学生の時にはなかった制約がこの身に降り注ぎます。
例えば基板やバッテリーが中に入ってて、大体サイズはこれくらいで、こういう人がターゲットで、競合はこの会社や製品で、前のモデルはこれですという感じです。
デザイナーとしてもっとどういったものがあると素敵な世の中になるかを考えて進めていきたい想いはあるものの(そういうお仕事もありますが)なかなかそうはいかず、制約を受け入れながら、造形やCMFで求められているデザインにしていかなければならないのです。

そうなってくると細部でそのキャラクターを表現しなくてはなりません。

なるほど、、、だからみんな細部にとてもこだわるのかと。
短い言葉で表現しなければいけない短歌で言葉を厳選するように、制約が多い(できることが少ない)から細部への感度が高くなるんだ!ということに気がつきました。
もちろん元々細部が好きだったり、学校で学んで意識している人もいると思うので、一概にみんながそうだとは言いませんが僕はそう思いました。

学生の時は新しい視点や物語を生むポエム(詩)のようなデザインしていて、お仕事としては短歌のようなデザインをしているんだと思います。

詩のように自由でありながら、言葉を何度も吟味しながら厳選していくような精度を上げていくデザインをこれからは意識していきたいなと思います。

入社したばかりの自分にじわじわ細部への感度が上がってるよと伝える気持ちで今回はこのnoteを書きました。

入社1年目のデザインの耐久年数について考えた記事はこちら↓


次回は趣味について書ければと思います。(下書きがあるのですが何を言いたいかったかは全く思い出せません)

では最後まで読んでいただきありがとうございました。せっかく我々は生きているので前向きに、仲良く生きていきましょう!(ばいばーい)



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?