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島根ツアー2023秋②足立美術館

米子駅ってねずみ男駅だったのか

米子から乗り換えて久しぶりの安来駅(やすぎえき)へ。

あの時の宿はまだあるみたい。朝食がおいしかったよ🍚

シャトルバス、今日は楽勝で乗れた。


バスで30分弱かな

「庭園二十年連続日本一!」ったって、毎年新作庭園が出てくるわけでもなし順位に変動そんなにあるのかな。

でも自慢の庭園はたしかにすごい。

天然の遠近法だな。写真だとこの立体感は伝わらない

後ろの山も買っちゃったのかな? 誰かの私有地だったら売り払われて再開発されたらどうするんだろ? 庭の背後がテーマパークやタワマンになったり…ないかw

今日は時間がたっぷりあるので優雅に珈琲。野乃で飲みそこねたので。たけえけど景色代込かな(入館料も高いのに…)

お代わりできるのでしっかり元は取ったケチですかそうですか。

更に窓からいい写真が撮れたからヨシ!

喫茶室を出て更にお庭探索。

Pixelは望遠も達者
かろうじて残っていた紅葉
四季折々。雪の時にも来てみたいものだ

ここは庭があまりに素晴らしいので、それに気を取られて時間を食ってしまい、絵を見る時間がなくなるのがたまに傷である。今日もこれを繰り返しそうになった。あぶねーあぶねー。

基本的に美術品の撮影はNG。目に止まったものをいくつか紹介すると

《南海観音立像》米原雲海
木彫りのレリーフ。レリーフ仏像って珍しいかも…いやそうでもないか。お寺の本堂とかあるか。石のレリーフもあったしな。
*美術館のサイトでイメージを見ることが出来ます

横山大観さんの富士(題名よくわからなくなった)
珍しくキッチリ描かれてる気がするななんて不遜な意見。富士山に効果線入れてるみたい。ピカーン!みたいな。

冬の横山大観コレクション選

ここはやっぱり横山大観さんの作品が見もの。専用の個室展示室がある。

《春光》1937年
前回かの名作「紅葉」があった特等席に展示されている。力作だねえ。これはいいわ。左に力強い男性的な松、右に可憐な山桜?の対比。大きな六曲一双の屏風絵。紙が劣化して全体が茶色になったのかと思ったら「金泥を薄く塗っている」とのこと。

金泥ってなにさ?
「にかわで金の粉末をといてよくまぜたもの。文字・絵画・彩色等に使う。こんでい」ほお。

《壽》1950年
まあびっくりしたわ。大きな松の二股に分かれた幹の間に壽の文字を象形文字風にカラスがのたくったように描いてはめ込んでいる。なんだこりゃ、こんな絵初めて見たよww。当時もかなりギョーカイに衝撃を与えたらしい。「こりゃ大観のピカソだな」と。まあその後この路線で行ったわけでもないようだけど。
*記事下に絵葉書のイメージあります

🍁🍁🍁

ここは横山大観をはじめ日本画が多い。特集の「日本画家のことばと作品」の展示もどれも味わい深かった。

川合玉堂さんとか妙に親近感湧くわ。

西洋絵画の画家たちはもともとは職人で教会とか王様とかの注文を受けて、肖像画とか歴史の宗教家を書いていたわけだが、昔の日本画の画家ってどういう流れで絵を描いてたんだろう。殿様とかお金持ちとかが注文したのかな。
近代になり西洋画家たちは、もちろん注文されて描いたものもあるが、自分が自分のためだけに好きな絵を描き出したというところが大きな変革というのが定説。

洋画と日本画の違いって何だろうね? 技法についてはなんともいえん。素人の鑑賞者である私が見るところは日本画はあまり写実性には拘らず、遠近法みたいな厳格な技法も敢えて取らず、人の顔等も生々しく描写することもない。仏様の顔に習っているのか?
絵の中にひとつの世界を構築するというより模様っぽいんだよね。

なんてことを考えてそろそろ引き上げるかと地下通路を辿って新館経由で出口。なんでこんなルートで帰らされるのか。新館の作品をどうしても見せたいのか。展示されているのはここで公募した作品なのかな。

でも有名作というものはないのだがみな揃って(結構な数がある)おもしろい。中でも岸野香さんという方の作品がいくつかあって、どれもよかった。個展を開くほどの方だし今は美大教授もされているようだ。

やっぱり撮影禁止だけどこのへんのはむしろ拡散してあげたほうが意外にファンが付くんじゃないかな。

お土産はかわいいワンちゃんのハンカチタオル(今治製)。と壽!www

またシャトルバスに乗り安来駅まで戻る。

おお!大山と書いてだいせんだ。途中見えたんだ。


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