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【AIR】若者たちに旅の体験と学びを!GoToトラベルの運用で工夫できないのか。/無料公開中

GoToトラベルキャンペーンをいよいよ再起動という話が出ていますね。すでにまんぼーが解除されるという錦の御旗が出たことで、この三連休から空港や新幹線などは大混雑です。昨日いった熱海なんかもとんでもない大混雑でしたよ。

昨日の熱海、大混雑。

今は、補助金なくても皆は旅に出るのです。

じゃあせめてGoTo再開するならば多少なり大義をもってやってほしいことがあるのです。それが子供たち、若者たちへの旅の支援です。

○ なぜGoToトラベル再開を急ぐのか

だからGoToは本来は今ではなく、このあと皆が旅に勝手にでなくなってから考えるというのでも良いかと思います。今だと旅に出た先での多少の消費喚起策にはなるけど(クーポンがあるから少し贅沢しようみたいな感じ)、レバレッジの幅は狭くなるでしょう。

そもそもGoToのような補助型の消費喚起は、単に1万円配るよりも大きな効果を狙ってます。GoToは1万円消費したらプラス1万円あげるから2万円の消費してね、というカタチでマッチング型で消費規模を拡大させる施策です。国としては1万円で2万円分の消費歓喜ができるのでお得なのです。

とはいえ、観光などの問題はキャパシティです。すでに航空会社はかなりの減便を維持していて、利用している機体も小さくなっています。ここで普通に混雑する状況にもどって、便数とかを拡大する前にGoToをスタートすると、消費したくでもなかなかできないとう渋滞みたいな状況が生まれます。宿とかもキャパシティがありますから、100人しか泊まれないところに200人は泊まれません。つまり分散させるってのが本来は効果的なはずなのですが、どうしても日本ってのは全員一緒に、になりがちです。

なぜ、そんなに急ぐのか。他のことは検討して放置プレイな感じなのに。笑その背後には結構わかりやすいことが迫っているからなのです。

○ 執行できずに膨大に積み上がった予算、1.5兆円

答えは簡単で予算消化です。観光庁予算分析については、観光関係業界紙老舗でもあるトラベルジャーナルに寄稿したので、これは明日noteのほうにあげたいと思います。実は観光庁の来年度予算はとんでもないアンバランス状態になっています・・・。

で、その中でもGoToトラベルで未執行予算が1.5兆円にもなっているのです。予算はとったけど執行できていないわけですね。

でもって、この執行期限切れになると、国庫に戻ります。簡単に言えば予算枠は財務省と交渉して確保したものの、また財務省の所管に戻るということです。つまり観光庁ではもう使えないということになっちまうのです。ということで、政治家も観光庁もせっかく確保した予算なのに使わないのはもったいないというような話になるのです。

正直、GoToの1.5兆円を執行できていないという意味でいえば、コロナ対策の緊急経済対策ですから、その経済対策すら実は見せかけの予算額を我々は信じていただけで、実際には実行すらされていなかったというわけでもあります。違う意味で悲しいことですね。苦笑

しかしながらGoToも昨年とかやっていたのよりは減額をして、適応範囲を絞るみたいなシブチンな話をしているのですが、いやいや経済対策というものは使うのに意味があるから渋く適当にやってもまた効果が減っていくばかりなのですよ。

ということで、私としては1つ提案があるのです。

○ この二年で最も負担を強いられたのは「子供たち」

そもそもこの2年間のコロナ禍で最も権利を制限され、貴重な体験を奪われたのは子どもたちです。子どもたちにとって今年の1年は今年しかありません、大人になれば1年なんてものは去年も今年もたいして変わらないもんですが、子どもたちは違いますね。

運動会もなくなり、学芸会もなくなり、修学旅行さえもなくなった子どもたちはたくさんいて、学校も閉鎖され、家にこもり、みたいなことを仕入れて、さらに給食の時間に黙食とか意味不明なことまで言われたりしていたわけです。コロナ初期なんて公園で遊ぶことすら制限されたわけです。信じられない不公平な権利剥奪です。

社会人のほうが結局ほとんどの期間会社にいって、普通にランチとか飯くいにいったりできたし、高齢者だって勝手にバスツアーいってクラスター発生させたりできていたわけですが、子どもたちは大人たちによって激しい制限を受けました。

子供の人口比率はどんどん下がってます。選挙権のない子供たちはそれでも以下の割合からすれば約1400万人くらいはざっくりいます。一方で年金受給祖者は推定2600万人といいますから、選挙対策的にはどっちを優先するか?は明確なのかもしれませんが、そんなんでいいのでしょうか。

https://www.stat.go.jp/data/jinsui/topics/topi1251.html

高校生や大学生になれば友達と旅に出たり、一人旅に出たりとかで刺激を受けられる時なのに、それすらできなかった人たちが多数います。

○ 爺さんと婆さんに5000円より、若者たちに5000円のほうが有益。若者向けの割増GoToトラベル支援はあってよい。

そもそも経済関連支援策というのはお金がない人に渡したほうが一気に使われることがわかっています。もともとお金がないですからね、あれば欲しい物、使いたい物があるのです。

年寄りになってもらったところで使いみちはありません。旅にでるといっても体力がなければ無理だし、ご飯をたくさん食べたくても食べられなくなったりしている人はたくさんいるのです。

むしろ、若者たちはお金がないけど時間はある。使えるタイミングがあるのであれば使ってくれる層でもあります。この二年間の間の思い出づくりも不足している、二度と帰ってこない2年間を経験していることからも、若者向けに割増にするGoToトラベルキャンペーンを展開することを検討してほしいと思うところです。

デジタルクーポン限定にして、マイナンバー登録とセットにするなどで年齢認証して発行するか、宿泊施設で年齢証明になる学生証などを提示するなどの運用で対応してもらうというのでよいように思います。県民割とかで居住地確認とかのフローはやってきているわけなので、十分可能でしょう。

若者たちにこれまで失った体験を少しでも取り戻してもらう。子どもたちに体験したことがないことで人生の知見を広げてもらう。そういう未来に向けて投資にもなる若者向けGoToについても考えられるのがよいのではないかと思います。

日本ではどうにもJRとかも年寄り向けが商売になるからというのはわかるけど、若者たち向けの特急割引とかそういうのがないですよね。年寄り同様に時間がそこそこある若者たちにも動く動機づけとかもっと作ってあげてほしいところです。飛行機は昔からスカイメイトってありますよね。

知り合いからもコメントがあったのですが、外国人向けのインバウンド用に出していたジャパンレールパスの仕組みを、若者向けに国内用で発行してあげれば良いのではないかと思います。新幹線など乗り放題になる特別な外国人向けパスでしたが今はインバウンドが回復しないので、期間限定で国内の若者に旅を促進するために開放してはどうかと思います。

若者に投資しなさすぎなんですよね。

コロナ前はインバウンドで宿泊費とかが高騰してて若者には旅しにくくなっていて、コロナになったら行動制限をうけて旅できなくなってしまっていたわけでもあるのです。ここでちょっと考えてあげてほしいですね。

○ 国で無理ならば都道府県の県民割、市町村割に若者対象のインセンティブを用意するのでも良いと思う。

国としてやらないにしても、県民割、市町村割みたいなものを展開してきた自治体としても独自の増額支援もあるでしょう。地元に遊びにきてくれる若者たちに優先的に支援をつけるとかも可能ですね。

どちらにしても予算が執行できずに国庫に戻るからGoToトラベルキャンペーンを展開するというだけでなく、少なくともこの2年間で失った思い出、体験を少しでも取り戻してもらえるように子供、若者たちへの支援策の一つとして活用すべきと思います。

どうにも選挙対策もあり年寄向けばかりが出てきて、現役世代や子どもたちというものへの支援策というのは全く出てこないものです。若者たちには苦労をさせても良いと思っているのか、旅行とかこの手のプラスで大切な部分についての支援が出てこないのは本当に私は疑問です。まさに格差というものはベースだけでなく、こういうプラスα部分に出てくるものなのですから、今回GoToの無駄金を配るのにしても意味合いを考え、多少なり将来につながるものを考えてほしいものですね。

もしも役所がやらないと言うのであれば全国の旅館やホテルの経営者の人たちにぜひとも協力していただきたいです。私の関わる事業でも宿泊関係のプロジェクトに関連するものもあるので仲間と組み立てたいと思います。賛同して一緒に取り組んでくださる団体や自治体や国の関係の皆さまの声は私のオンラインメディア等での発信で随時紹介していきます!

○ 【追記】すでに具体的アクションが民間で始まる

こちらの声に対応して日南市の田鹿さんがゲストハウスでプランを策定してくれました!!

田鹿さんは日南市のスーパーマーケター。これからの季節は宮崎は最高の季節だし、日南市を訪ねて、運良く田鹿さんに会ったりしたらさらに最高だと思う。

続々とこれからも出てきそうです。


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