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【AIR】南紀白浜空港改革から学ぶ地方空港民営化のリアル〜ローカルハブとしての空港ビジネスの5つの要点と木下が可能性を感じる地方空港

昨年全国ビジネススクールが参加するビジネスプランコンペみたいなものがありまして、そのテーマが地方空港再生だったことで審査委員に声がかかり参加してきました。その際に、経営共創基盤の冨山さんからグループで営業権を取得した南紀白浜空港の運営について楽屋で話をされたんですね。で、その場に同じく審査委員で参加されていた南紀白浜空港の岡田社長と話をして、一度現地にぜひということで声をかけていただきまして、今月に行って参りました。

結論から言うと、空港運営って「当たり前をちゃんとやる」ことでかなりの改善が図られるということです。なんか空港って特別なもの、難易度がとてつもなく高いもの、皆が手を出せないものだと思いこんでいたところがあるのですが、やはり施設経営の基本は変わらないんだなと痛感しました。

ということで、個人的に今回行ってみて地方空港は県営から離脱して、営業権は売却し、できれば地域外の大手資本とかにとられるのではなく、マジョリティを地元企業が取得して営業頑張ってみるだけの価値があると思うのです。もちろん経験ある会社JVでやるとしても、一番メリットがあるのは地元経済なので、利益者が経営に責任持つのが一番だよなと思うんですよね。

それは昨年のコンペ審査でも「なんで地元企業がマジョリティ握って挑戦する提案を誰もしていないの?」と聞いたら、プランの前提が都内企業が進出するというシナリオで書かれていたからと言われたんだけど、そんなん無視してやるべきなら地元企業がやったほうがいいだろ、と思っていたのです。でもって、今回訪問してその思いを改めて間違っていなかったなと思いました。もちろん、地元企業が腐ってるとか、地元配慮が先に出て駄目というのはあるかもしれませんが、そこは地元外企業も入れたJVで緊張感もって取り組むとしても、やはり地元企業はしっかり挑戦すべきことだと思います。

長文ですがお付き合いを!!


◯ 南紀白浜空港の経営改革をみて気付いた5つのポイント 

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