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朝ごはん、食べるべきか、食べざるべきか。「16時間ダイエット」と「オートファジー」について。

私の子どもの頃は、「朝ごはん食べなきゃダメじゃないか!」的なことを学校の先生とか親からさんざ言われてきました。が、しかし、昨今だいぶ常識が変わってきた、というか、いろいろわかってきたこともあり、朝ごはんは抜いて、基本的には1日2食か1食、「16時間ダイエット」とか「16時間プチ断食」と呼ばれるものに取り組む方もだいぶ増えました。

と言ってる私と妻もやってます。案外調子いいですね。

「16時間ダイエット」がカラダにもたらす最大のメリット

「16時間ダイエット」は、ご存じの方も多いとは思いますが、1日24時間のなか、8時間の間に食事を済ませ、残りの16時間は何も食べないという「ルール」で行うファスティングのひとつ。「16時間プチ断食」や「断続的断食」(インターミッテントファスティング)など、いろいろな呼称が世の中飛び交ってたりします。

それが、自身のカラダにもたらす最大のメリットは、なんといっても「オートファジー」の仕組みを発動させることにあります。
オートファジーとは、細胞内の古くなったタンパク質が除去され、新しいものに作り変えられるという仕組み。「空腹の時間」が続くと、体は生存するために、なんとか「体内にあるもの」でタンパク質を作り出そうとします。
このとき、細胞が内側から生まれ変わります。そのため、オートファジーには、がんや糖尿病をはじめとする生活習慣病、アルツハイマー型認知症、感染症などの予防効果、肌や筋肉などの老化防止の効果があると考えられています。

「生体のエネルギー通貨」で、人は若々しく、健康に…

細胞内には、「ミトコンドリア」という小器官が数多く存在してます。細胞全体の10~20%程度。このミトコンドリアは酸素呼吸を行っており、食べものから取り出した栄養と、呼吸によって得た酸素を使って、ATPという細胞の活動に必要なエネルギーを作り出します。ATPは「生体のエネルギー通貨」なんて呼ばれたりもします。

新しくて元気なミトコンドリアが細胞内にたくさんあれば、たくさんのエネルギーを得られ、人は若々しく、健康でいられるわけですが、オートファジーによって、このミトコンドリアも新たに生まれ変わります。ミトコンドリアって、あればあるほどいいそうです。
古くなったミトコンドリアは、大量の活性酸素を発生させるのですが、オートファジーによって細胞が新しく生まれ変わることで、活性酸素の量も減り、カラダへのダメージを軽減できるというわけです。

オートファジーがもたらしてくれる「恩恵」は計り知れません。細胞が生まれ変われば、体にとって不要なものや老廃物が一掃され、細胞や組織、器官の機能が活性化。病気にもなりにくく、それだけ若々しいカラダにもなるわけです。
2016年には、東京工業大学の大隅良典栄誉教授が、オートファジーの研究でノーベル生理学・医学賞を受賞しています。オートファジーはいま、世界中の注目を集めていると言えますね。

で、結局のところ、朝食は抜いたほうがいいのか…

身も蓋もない言い方をあえてするなら、なんか結局は「人によるのかなぁ」という気もしてます。
空腹で、なんかイライラしたり、なんてのもあまりいいとは思えませんしねぇ。
とは言え、オートファジーを発動させるのは、どなたにとってもいいことみたいではありますが…。

お医者さん曰く、できるだけ無理なく「ものを食べない時間」をつくって
◎胃腸や肝臓などを休ませてあげること。
◎脂肪を燃焼させ、減らすこと。
◎血液の状態を改善させること。
が大切なんだそうで、これを無理なくできるといいですねぇ。

まぁ、朝7時にごはん食べて、そのあと16時間ってなったら、夜11時になりますから、さすがにちょっとシンドイかもしれません。
私と奥さんは、「寝ている間の時間を有効活用」的な、割とポピュラーな感じでやってます。夜8時までにごはん食べて、16時間後の翌日昼12時以降に1回目のごはん、で、また8時間後に2回目のごはん、って感じです。
「いやぁ、腹減ったなぁ」ってときも、もちろんありますけど、案外平気なもんです。慣れですかねぇ(笑)。

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