合格

【AO入試】合格を勝ち取った実際のプレゼン!(その1)

愛知県の四大のデザイン学科のAO入試での実際のプレゼン指導のお話です!

「体験授業でプレゼンのお題発表」→「約1ヶ月でプレゼン資料提出(スケッチブック)」→「約1週間後にプレゼン発表」という流れでした。

まず初めに断っておきますが、プレゼン資料作りや発表の練習に1ヶ月間で随分時間をかけましたが、プレゼンのテーマを始め、資料作りもすべて受験生だったNさん本人が行い、僕は線一本すら書き加えてはいません
あくまでも、Nさん自身の「デザインに携わりたいという気持ち」と「行事でのデザイン(クラスTシャツなど)に前向きに関わった行動力」が引き寄せた合格です!僕の仕事は、本人の良さがより伝わるように手助けしただけです。

そのときの準備のようすを公開する許可をいただけたので、こちらに書き綴っていきます。

指導の大体の流れは、プレゼンについて書いた別の記事(1.準備の準備編」→「2.資料準備編」→「3.発表編」→「☆テクニック編)の通りなので、これらも参考にしてください。


【1.プレゼンの準備の準備】

①相手を知る
②ゴールを定める
③最適なやり方を考える


①相手を知る

まず初めに、「お題」、説明会や体験授業で感じた「雰囲気」と「講師と学生の関係性」などを挙げられるだけ挙げました。
その情報を基に、相手となる試験官の「求めるもの」、「見られるところ」を考えました

お題は「好きなものを紹介する」で、細かい条件は忘れてしまいましたが、「3つ以上の場面展開を入れること」みたいな設定がありました。
ここから、自分の得意なフィールドで戦わせてくれて、条件設定はむしろ評価のヒントになるという、受験生フレンドリーな姿勢が感じられます!

また、Nさんいわく、体験授業で感じた雰囲気は、明るくノリが良く、その場で「それ良いね!やってみよう!」という「何でもあり」な雰囲気だったそうです!
ここから、発想力・創造力を伸ばすことを求めていて、それを醸成しようとする姿勢が感じられます!

また、在籍している4年生の受賞したプレゼン資料をネットで見ることができました。その資料は、一枚一枚のスライドの情報量を極限まで絞り、色も黒と黄色の2色をベースとして、必要以上に色を増やさない工夫がされていました。
ここから、このデザイン学科で学ぶと、こういう作品を作る方向に指導を受けていく可能性が高いと分かります。言い換えると、この学科の価値観を、この作品が現しているとも考えることができます!


②ゴールを定める

「①相手を知る」から、相手の求めているものをまとめると…

情熱を注げるものがあること
・その熱意を伝える力があること
最重要なのは伝わることで手段は問わないこと

就職先の一覧では、デザイン系や広告系の就職が多いことからも、この3点が重視されることがうかがえます。
つまり、「この3点を踏まえていることが試験官に伝わるプレゼンを作ること」が、このプレゼン課題のゴールになりました。


③最適なやり方を考える

最後に、「②ゴールを定める」から、最適なやり方を考えると…

本当に好きなものをテーマにすること
・人に紹介したいと思うものをテーマにすること
ユーモアや驚きを入れ込むこと

テーマに制限はなかったので、何でもありでした。でも、このケースでは、試験官ウケを狙うよりも、とにかく本気で好きで、その情熱が伝わりやすいものを選んだ方が、より評価につながりやすかったでしょう!

また、学科の方針として、発想の豊かさを示した方が評価されそうだったので、内容だけでなく、発表の仕方にもユニークさを出せるとより良いと考えられました。

よって、上記の3点に則って進めることが、このときのプレゼンの最適なやり方だったと考えられます!


※「【AO入試】合格を勝ち取った実際のプレゼン!(その2)」に続きます。

カーペディエム