Rの異常な愛情

とにかくすごい情報量だった。最初は通勤中に登場する曲を1つずつプレイリストに入れて、聞きながら読み進めようと思ったんだけど、そんなことしてたら多分1か月かかっても読み終わらないので、まずは一通り読み進めて、気になった人や曲だけメモっておくスタイルで読み進めた。

(それでもメモがパンパンなんですけど)

読み終えて一番のインパクトはラッパーの印象がガラっと変わってしまったこと。とにかく、みんなものすごい量のインプットをしていて、それをラップに載せるという縛りプレイありの話術で伝えていく、っていう、ものすごく難しいことをしている、インテリな人たちなんだなあというのが今の印象。

俺にとってはRさんも、宇多丸さんもラジオパーソナリティっていう出会い方だったのだけど、「大量のインプットを取捨選択してアウトプットする」「ルールの上で如何に自由にやるか」みたいな部分でラップすることと、ラジオで話をする事って共通な部分が多いから、Rさんも宇多丸さんもあれだけラジオ面白いんだなあと妙に納得してしまった。

それから、これは気づきというより、思い出した、ってことなんだけど、俺も10代の一番音楽を漁っていた時期って、ただ聴いて、楽しんで、ってだけじゃなくて、考察して、分析して、妄想してたなあと。

誕生日に買ってもらったファミコンソフトを1年間大切に、隅々までやりこむ、じゃないけど、10代の時って今みたいにお金もないし、YouTubeもサブスクもないから、1枚1枚、1曲1曲、噛みしめてたんだろうなあと、しみじみ思ってしまった。

40を手前にしてもう1回そういう風に音楽と向き合えたらなあ、と思えたのもこの本のおかげです。ありがとうございます!

あと、これはムリな話なんだけど、10年後、20年後のRさんに10代のRさんがであって、「Rの異常な愛情」でRさんを題材に喋ったらどんな感じなんだろうなあ、って思った。20年後くらいのテクノロジーでなんとかならんかな。笑

同じように10代のころの自分がこの本読んでたら「ラップってこうやって聞くのか!」って感銘受けてたんだろうなあ、、、そうなった自分も見てみたい。笑笑





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