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サブスクの「意思決定の労力を減らす」という効果

サブスクについて下記のように考えていたので、

・消費者:都度都度課金するよりはお得になる
・事業者:解約がオプトアウトなのでずっとお金を取り続けられる

消費者としてサブスク課金を選ぶかどうかの判断基準としては、

・都度課金の柔軟性を失ってもOKか?(ずっと続ける/よく使うならGO)
・まとめて支払うことでどれぐらいお得になるのか?

ぐらいしか考えていませんでした。

が、「お得」よりももっと重要な観点があるなーという気付きのメモ。

都度課金の罠

今年の夏頃、動画(YouTube)や音声での発信をこれから積極的にやっていきたいなと考えていました。

僕はずっとシェアオフィスの広いスペースの中にあるひと席を借りていて、

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(どこを使ってもOK/固定席も借りている)

ここでZoomミーティングしても動画撮影しても別にいいっちゃいいんですけど、僕の声は他の人にも聞こえるし他の人の声も入ったりもします。

で、このシェアオフィスには個室の会議室もあり、そこを借りて動画を撮れば僕の声が外には聞こえないし他の人の声が入ってくることもありません。ただそこは有料(30分1000円)です。1時間ぐらいならそこまで高くない気はしますが、先日の収録では2時間半かかり、5,000円となると結構高いなと。

もうちょっと積極的に撮りたいからどこかに自分の個室のオフィス借りたいなーと思って調べてみると、(自分のいるエリアでは)安い部屋でも7万とか8万とかします。そう考えると毎日は撮らないんだから、会議室を収録の都度借りて、金額が膨れ上がった時に(部屋を借りた方が安いとなったときに)本格的に個室オフィスを借りようと考えました。上述のサブスクの考え方にのっとって、今は都度課金の方が良い、と判断したわけです。

で、この運用を始めてみてしばらくすると、自分がとあるパターンに陥っていることに気付きました。

「今日はちょっと睡眠不足で頭回らないから今日はやめとこう」
「今日は案件色々あるから今日はやめとこう」
「もし他の作業が終わったら予約しよう」
「予約してから相手の人に打診しよう」

こうして「結局やらない」ことがずっと続いて、実際その会議室を借りてYouTubeを撮ることは月に1回もない、という状況になりました。

サブスクだと気軽に使える

そのシェアオフィスとは別にコワーキングスペースみたいなところの月額会員にもなっています。そこは一回ごとでも入れるのですが、月額もそんなに高くないのでサブスク課金しています。

そのコワーキングスペースの利点はリクライニングチェアがあって昼寝ができるところです。ちょっと今日は眠いなっていう時はコワーキングスペースに行って作業しながら眠くなったらリクライニングチェアにいって寝て、すっきりしたらまた広いシェアオフィスの方に戻って作業するみたいな感じの使い方をしています。

で、そこ月額なので月に何回以上行かなきゃ元が取れないみたいなあるんですけど、月額会員になってるので(当然月に何回でも行っていいので)気軽に「今日は眠いからあっち行くか」みたいな感じで使っています。「今日はお金払ったからなるべく長居するぞ」みたいなのもないので短時間でもさっと出たりとか気軽に使っています。

サブスクの意外なメリット

で、思ったのは、月額会員になってなかったらこんなに気軽に使わないなと。

「今日眠い気がするけどもしかしたら寝れないかもしれないからちょっと今日は行くのやめとこうかな」

とか考えて結局シェアオフィスの方で眠くなって机に突っ伏して寝てなんか体調悪くなる、みたいな感じになってたんじゃないかなと思います。

そこで気づいたのが、サブスクの意味ってちょっと割安になるっていうだけじゃなくて、

都度課金の意思決定の労力を減らしてくれる

っていうメリットもあるんだなと。

たとえば収録の話でいうと、都度課金が(収録という)「自分が増やしたい行動」の障壁になってしまっていて結果的にその増やしたい行動が減っていたわけです。

一方で収録用のオフィスを借りてしまえば収録しようって思った日にそのままそのオフィス使えるので、その収録しようと思った気持ちを棄損せずにその行動をどんどんやっていける。個室を賃貸契約で借りてしまうというサブスクは、実際は会議室を都度都度借りるより割高だったとしても、都度課金のプレッシャーを除去するという意味で価値があると考えるようになりました。

サブスク課金のサービス/プロダクトが自分の増やしたい行動を後押しするようなものだった場合は、積極的にサブスク課金するのはすごく良いお金の使い方なのでは

という気づきを得たっていう話でした。

(・・・という話をした動画)


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