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語りたい、大好きな名優のこと

こないだの記事で、見ていると気持ちがほっこりしたり、大事な考え方を教えてもらえる画像の詰まったフォルダがあると書きました。
他にもゲームのガチャ結果のスクリーンショットや、目を奪われるような風景写真、動物、絵の描き方ノウハウ系など、内容は多岐に渡ります。

その中の芸能人・著名人関係のフォルダを、なんとなく見直していました。
織田信成さんのインパクトある顔芸や地方の武将隊、真面目に仕事をしている時のTEAM NACS(真面目でない時については『水曜どうでしょう』でお察しください)など、ネット上で見つけた画像が並んでいたのですが。
その中の一枚を見た瞬間、マウスクリックの手が止まりました。
名優、ロビン・ウィリアムズの穏やかな笑顔の写真でした。

恋愛の話にさほど興味がないため、月9系のドラマ類をあまり見ないで育ちました。テレビを見ている人に比べて、俳優さんの顔と名前を一致させるのは不得手なほうです。
日本の実写系をあまり見ない上に洋モノを能動的に見ることもしなかったため、海外エンタメ系はクイズゲームでもあまり答えられず。
そんな私が真っ先に「この人は凄い、好きだな」と意識し存在を覚えた俳優が、ロビン・ウィリアムズその人でした。

母はコミカル系の洋画などは比較的好んでおり、映画館にまではいかないものの(私がドラえもんの映画を見にいきたがるのを優先してくれていたからかなと今になって思います)、テレビのロードショーがやっていれば食器を洗いながら見ていたりしました。
当時、ちょうど『ジュマンジ』『ミセス・ダウト』『フック』『アラジン』(ジーニーの声をロビン氏が吹き替えていた)等のロビン・ウィリアムズ関連作品をテレビで見る事が出来たのも良かったのでしょうね。

『アンドリューNDR114』の物語の美しさと、どことないもの悲しさに心打たれたのを記憶しています。
ゲームにハマってしばらくドラマや実写映画から離れていた時期もありましたが、ネットでWikipediaが見られるようになり、ロビン氏がゲーム『ゼルダの伝説』が大好きなことを知りました。
作品が好きなあまり娘さんにゼルダの名を付けたこと、そして娘さんと揃って『ゼルダの伝説』シリーズのCMに出たことを知り、こちらまで嬉しくなったものです。

またロビンの素晴らしい映画を見に行きたい。
そう考えていた矢先、二〇十四年八月十一日に彼が自ら命を絶った、との報が世界を駆け巡ったのです。
どうして、まだまだこれからでしょう、もっとあなたが演じられるすばらしい役があっただろうに。
あまりの衝撃に、その日一日どんよりとした気分でした。

その後明らかになった情報として、ロビン氏がアルコール依存のリハビリをしていた事や、初期のパーキンソン病や認知症だったかもしれない事が出てきました。うつの症状もあったとも言われています。(しかしそれが彼がいなくなったことの確固たる原因だ、と断定はできません)
人々を笑顔にしながら様々なプレッシャーと戦い、己の限界まで表現の可能性に挑んでいたのだろう名優を、私は改めて愛しく思い、出会えて良かったと痛感しました。

私よりさらに海外エンタメに触れない旦那(クイズの知識としては知っているけど作品は見ていない)に、これを機会に一緒にロビン・ウィリアムズを見てくれないかと頼みました。
『ミセス・ダウト』のコメディテンポの良さで旦那が爆笑してくれ、『グッドモーニング、ベトナム』での演技を楽しみました。
『アンドリューNDR114』もいずれ一緒に見るつもりです。

『グッド・ウィル・ハンティング』『パッチ・アダムス』など未見の作品が沢山あるので、今後の楽しみにしていきます。
こんなすごいおじさんがいたんだよ、と若い人にも知っていただきたいので、ロードショーでまた色々取り上げていただけたらいいなあ。


別れは悲しいものです。ただ、テレビや映画に出ておられる方々は作品が残っていて、映像の中でお姿を偲べるのが幸いと言えます。
ロビン・ウィリアムズ以前に、私が大好きだった俳優さんの逝去で胸を痛めたのは、二〇〇二年の伊藤俊人さんの訃報でした。

ドラマ『ショムニ』において、庶務二課メンバーに冷たく当たる野々村人事課長役のインパクトでファンになり、ドラマの再放送で『王様のレストラン』『踊る大捜査線』『古畑任三郎』『TRICK』等の作品に出ているのに気づきました。バラエティでもお見掛けするようになったのですが、『ショムニFINAL』の撮影数日前にくも膜下出血でお亡くなりになったのでした。

『ショムニFINAL』第一話には、伊藤さん追悼のメッセージが載りました。本棚を探せば、伊藤さんの訃報が掲載された新聞も出てくるはずです。それくらい私にとっては衝撃的な出来事で、引っ越しをしてもこの新聞は捨てられなかったのです。
応援したい相手が、突然いなくなってしまう事がある。好きな対象は思い残すことがないように追いかけたほうがいいと学んだ出来事でした。

年を経て歴史に興味を持ち、大河ドラマを見るようになってから、なおのこと「伊藤さんが存命だったら、『新選組!』や『真田丸』では誰を演じただろう」と感じたりもしました。
楽しんでみていた『バイプレイヤーズ』の撮影中に大杉漣さんが亡くなり、ギリギリの状態で完成したドラマを視聴したのも記憶に新しく、俳優さん達の凄さを知ると同時に「もっとご活躍を拝見したかったです、ありがとう」の念が強くなります。

私達は令和を迎え、新しい時に向かって進んでいきます。
けれど、あの時代には確かに素晴らしい人達がいて、その存在を過ぎた時代に置いていくなんて風には、考えたくないのです。

記憶し、思い出すことで、素敵なエンターテイナー達とこれからも共に歩んでいくのだと改めて胸に刻んだことを、noteに記しておきます。
好きなドラマを見る気力体力時間、頑張ってキープしていきます。

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