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2023年に読んだ小説をふりかえる

人生振りかえりが大事。ということで昨年(2023年)読んだ小説を振りかえってみるという、毎年恒例の記事です。なお「よい」と思った小説のタイトルの横には

◎:とてつもなくおもしろかった!
☆:マーベラス! 年間ベスト級!

をつけています。ただこれ、完全にしゅげんじゃの好みと主観での判断なので、そういうもんだと思ってください。

それではやっていきます。


◎黒牢城

現代の創作においてはジャンル横断的・マッシュアップ的な要素は不可欠で、この黒牢城は戦国ものにミステリーを、それも安楽椅子探偵ものを掛けあわせたものになっていて、その時点ですでにおもしろいことが確定的……! しかも織田軍の包囲下にある有岡城が舞台であり、安楽椅子探偵役がその有岡城の地下牢に幽閉されている黒田官兵衛ということで(官兵衛が置かれている極限状況の描写もすごい)、全編を貫く殺伐さ、渦巻く思惑……そういった緊張感が物語にとにかくみなぎっている。そして何よりも時代の大きな流れの中で、人びとが翻弄され、エゴをむき出しにし、祈り、足掻く……諸行無常……そのような様をきっちり描いているという点で、単なるジャンル横断・マッシュアップに終わらない読後感を与えてくれる。直木賞受賞も納得の作品でした。めちゃくちゃおもしろかったです。

名探偵のはらわた

犯罪史に残る殺人犯たちが現在に蘇り、同じく蘇った探偵と対決する……という粗筋。その殺人犯たちの事件は阿部定事件など、実際にあった有名事件を下敷きにしたものとなっている。ジャンルとしてはミステリーなのかもしれないけど、ぶっちゃけ、全然ミステリーではないです。どちらかというと伝奇要素が強い……。なんでもありというか、創作というのは自由なんだな……と思わされた作品。ちなみにこの作品の次に読んだ「名探偵のいけにえ」はまごうことなき傑作ですが、その傑作を楽しむためにはこの「名探偵のはらわた」を事前に読んでおいた方がいいです! 読まなくても楽しめますが、読んでおくと「名探偵のいけにえ」を読み終わったあとの余韻が全く変わってくるはず。ただこの作品、白井智之なので相当に悪趣味な描写が頻出します。そういうのが苦手な人には勧めづらいところ(僕は嫌いじゃないけど

◎名探偵のいけにえ―人民教会殺人事件―

これはすごいものを読んだな、と思わされた作品でした。実在するカルト教団の集団自殺事件を下敷きにした物語ですが、そのカルトがつくりだす虚構と、推理という虚構とが入れ子となり、錯綜し、何度も何度も虚構の否定が繰り返されていく……そういう構造になっています。と言われても何が何だかわからないと思うので、これはとにかく読んでもらうしかない。ラスト、怒涛の展開で「名探偵のいけにえ」というタイトルの意味が与えられていく様は圧巻でした。そして物語は次の物語へと続いていく……という構成も僕好みでグッときましたね。白井智之にしてはエログロがほぼないので、比較的読みやすい作品だと思います。

小説帝銀事件 新装版

言いすぎかもですが、小説ではなかったですね。小説ではない。帝銀事件については他にもより詳しい書籍などもあるだろうから、別にこれを読む必然性もないよな……。

◎少年検閲官

この物語の舞台ではすべての書物が焚書されている。そしてかつて紡がれたミステリー小説の様々なトリックは、ガジェットの中に秘匿され世界に散在している。トリックに対する知識が失われてしまった世界において、それはまるで魔法のごとき意味を持っている……という特殊設定ミステリーです。これは世界観がすごく好きでしたね……。どこかファンタジーにも似た幻想的な叙情性があり、同時にポストアポカリプス+管理社会の閉塞感もある。少年たちのブロマンス的要素もあり。よかったです。

◎オルゴーリェンヌ

前作『少年検閲官』と比べると叙情性は落ちた気がするけど、物語としての構成や強度、完成度は本作の方がグッと上で、読後の満足感も高かったです。人間の狂気や渇望が、トリックを収めたガジェットを軸にして渦巻いていく。そしてラストに向かう描写のなかで徐々に真実があきらかになっていくわけですが、その時の緊張感が本当に素晴らしいなと思いました。このシリーズは三部作という話なので、いつか出るであろう完結編を期待して待ち続けたい……!

◎バッド・コップ・スクワッド

めちゃくちゃおもしろい。警察モノですが、タイトルに銘打たれている通り登場人物たちはまったく善人ではなく、しかし、魅力的で憎めない。冒頭から疾走感ある展開が続き、事態が二転三転し、読んでいて飽きさせないのが素晴らしいなと思いました。あととてもリーダビリティが高くて読みやすく、描写は簡潔なんだけど読んでいてしっかり映像として浮かんでくるのもすごいなと思った。「娯楽小説はこう書くんだよ」というお手本のような作品。

キン肉マン 四次元殺法殺人事件

ミートくんが探偵役の、キン肉マンとミステリーのマッシュアップ。超人ならではの事件と謎の解明。キン肉マンが好きな人にはお勧めです。なお僕もキン肉マン大好きです。平易な文章なのでするする読めます。

アンデッドガール・マーダーファルス 1

おもしろかったし、キャラ立ても見事で勉強になったんですが、完全に「序章」という感じで物語が終わってしまった……。どうやらアニメ化もされたみたいだけど、未見です。

◎アンデッドガール・マーダーファルス 2

前作は「あれ、物語が動く前に終わっちゃった」感がありましたが、この二作目は超おもしろかった! 近代ヨーロッパを舞台に、主人公たちとルパン、ホームズ、それにモリアーティーや切り裂きジャックといったヴィランたちが丁々発止の大活劇を繰りひろげていく。とにかくテンポよく事態が展開していくので、飽きることなく一気に読み切ることができてしまう。ただこの二作目で妙に満足してしまったので、続く三作目と四作目についてはいまいち食指が動かない……(いずれ読むとは思います。

骨灰

都市の歴史の中で埋もれ、層をなしている苦しみや悲しみを鎮めていかなければならない……というイメージがすごくよいなと思いました。ただ全体的に設定が消化不良というか、唐突感があり、じゃっかんモヤモヤの残る読後感でした。もちろん普通におもしろかったし、ツイートにも書いた通り、野宿者を安易に描いてない点に個人的には好感を抱きました。

◎影踏亭の怪談

これおもしろかったです。最近流行りの実話風怪談とミステリーがマッシュアップされてるのが新鮮でよかったです。読み味としてはわりとインスタント感があり、頭空っぽでも読めます。でもこの題材ではそれが正解だと感じました。

◎爛れた闇

飴村行の他作品と比べるとミステリー要素強め。いつも通り昭和初期感漂うアナクロな言語センスが展開され、クズみたいな人間の業が描かれていく。あらゆる登場人物が一皮むくとめちゃくちゃクズというのがすごくよい。ただヒロインの子だけはそうでもなく、その子の無事を祈りながら読んでました。読後の後味もめちゃくちゃ悪いんですが、その点も含めてエンタメとして昇華されていておもしろかったです。

Ank : a mirroring ape

佐藤究作品ってスロースタートというか、冒頭が退屈なパターンが多く(テスカトリポカですらそうだった!)この作品もそうで、何度か冒頭を読んでは挫折するを繰りかえし、2023年になってようやく読むことができたのでした。たぶん科学考証とか気にしないで読める人にはすごい作品なのかもしれない。ただそういうのが気になってしまう人にとっては、この作品はちょっとしんどいかもしれない。僕は後者でした。SF作品として考えるなら、これはアカンでしょ……。ただそれでも読後、胸に残るものがあり、さすが佐藤究だな……などと思ったりした。

香港警察東京分室

おもしろかったです。が、特筆すべき迫力はなかったかな……(何目線だという感じですが! どちらかというと香港をめぐる情勢……特に民主化勢力に対する過酷な状況を描きたいという動機があり、それに基づいて設定やキャラクターが組み立てられていったのかな……という印象を抱きました。もちろんこれは僕の勝手な想像ですよ!

◎マーダーズ

殺人犯たちが殺人犯を追う……という粗筋の段階でおもしろいに決まっているわけですが、実際におもしろく、グイグイと読まされました。主人公たちは殺人犯なわけですが、ぎりぎりグロテスクにならない手前のところでうまくバランスを取り、読者に共感を抱かせる描写が巧みだなと思いました。設定含め、ライトノベルと一般文芸の中間のような作品で、個人的にいい指標になったなと感じました。

赤虫村の怪談

実話風怪談×ミステリーの『影踏亭の怪談』がおもしろかったので続編も読んでみた。今作は実話風怪談×ミステリーだけでなく、さらにクトゥルフもマッシュアップされている。が、ツイートにも書いた通り、実話風怪談は長編を維持する力は持たず、やるなら短編連作の方がいいですね……などと思うのだった。

殊能将之 未発表短篇集

僕が小説を読むようになった初期のころに『ハサミ男』を読んですごく印象的だったので、殊能将之にはけっこうな思い入れがある。そしてこの未発表短篇集で殊能将之の作品はすべて読んでしまったことになり、とても寂しい……。内容自体は「あー、未発表だったわけだなぁ」という感じでした。

☆ボニン浄土

これは本当に素晴らしいなと思いました。小笠原諸島を舞台に、時代を超えて紡がれていく交響曲のような物語でした。それぞれのエピソードが直接交わることがなく、しかし、響きあっていく。物語の奥行きと厚み、余韻、そういったものが本当にすごいなと思った。祈りのような物語でもあるとも感じた。そのうえでしっかりエンタメになっているのもすごい。『ボニン浄土』というタイトルもこれ以上ないのでは、というぐらいに素晴らしい。個人的年間ベストのひとつ。著者の他作品もいずれ読んでみたい。

人間に向いてない

カフカの『変身』を思わせる(カフカ読んだことないけど)、人間が異形になってしまうという奇病が蔓延した社会が舞台。社会に対する地に足がついた眼差しがあり、それに基づいてイメージが構築されていて、文字通り「現代の寓話」として成立している。おもしろかったです。デビュー作とは思えないほど読みやすく伸びやかな筆致で、その点もすごいなと思った。

梅雨物語

ジャンルとしてはホラーなのかもしれないけど、ホラーというよりは人の業や悲哀を描いた中編集という印象を抱きました。どれもおもしろかったけど、特に最後の「くさびら」がミステリー要素もありおもしろかったです。が、そんなことよりもですよ! まーたゴブリン似の霊能力者賀茂禮子が出てきたよ! 貴志祐介、どんだけこのキャラを気にいっているんだ……というぐらい、最近の作品には欠かさず出てくる。こうなったらとことん徹底してほしい。そして「まーた賀茂禮子出てきたよ!」って叫びたい。なんか出てくるとうれしい感じになっている……。

☆プリンシパル

『マーダーズ』で「長浦京よいな」と思ったので読んでみたやつ。これマジでおもしろかったですね……! めちゃくちゃ殺伐。登場人物たちすべてが死と復讐の螺旋の中にいる……! 常識人だった主人公がどんどんとキマっていく過程に説得力があり、終盤にある抗争での決着方法が圧巻。壮絶すぎる……人間性の喪失……! ヤバすぎる。こういう極限まで殺伐とした救いのない物語、かなり好きです。個人的年間ベストのひとつ!

暗殺競売

暗殺オークションという設定を軸にした短編集。それぞれのエピソードには関連性がない……と思わせておいて、ある真実が明るみになった瞬間、その悲哀に胸が絞めつけられてしまった。すべてのエピソードに救いがないんだけど、登場人物たちに対する作者の眼差しに嫌みがないというか、愛を感じるので読んでいて不快感がないのがいいなと思いました。

ジムグリ

んー。つまらなくはなかったんですが、飴村行ならではの色というか、滋味がスポイルされている感があり、ちょっとものたりなかったです。インタビュー記事などを読んでみた感じ、あえてそういう作品にしたみたいなんですけど、救いがない物語で飴村行独特のユーモアが抑制されてしまうと、読んでてしんどいものがある……。

方舟

ワンシチュエーション・スリラーもの。ミステリー要素も強め。かなりマンガっぽさを感じた物語でした。が、そのライトさと荒唐無稽な設定、ある意味ステロタイプなキャラ造詣などが逆にヒットの理由なのかなと感じさせるところがあり、勉強になりました。実際、僕も一気に読んでしまった。おもしろかったです。

十戒

これは『方舟』を読んだうえで読んだ方がいいですね。ラストで「おお……」となります。単体でも楽しめると思うけど、圧倒的にその方がいい。おもしろかったです。でもこれ、続編を書くとしたら相当捻らないとだな……。

破果

ツイートにも書いた通り、設定はエンタメしてるんだけど、内容は終盤までわりと動かず、文学性が高め。しかし終盤はそれなりに盛りあがり、そのうえで読後は爽やかで「よいもの読んだな」となりました。

◎777 トリプルセブン

殺し屋シリーズ、しかも『マリアビートル』の続編ということでめちゃくちゃ楽しみにして読んだやつ。そして実際おもしろかった! 今回もマリアビートルと同様、個性的な殺し屋がいっぱい出てきては死んでいく。七尾が相変わらず笑ってしまうぐらい不運で、その不運っぷりによって物語がドライブしていく様が本当におもしろい。ラストの逆転劇もカタルシスあったなぁ……。娯楽作品として完成度が高い!

お前たちの中に鬼がいる

これは冒頭のセットアップが本当に素晴らしく、「おお……これはかなりおもしろそう」ってなったんですが、読み進めていくにつれて徐々に渋い顔になっていき、最後は「んー……」となってしまいました。主人公がドクズなんですが、ドクズならドクズで徹底するか、ドクズらしく無残に死んでほしいところ。ご都合主義的になんか「実は……」みたいになってその罪も不問どころか正当化され、いい人風になってしまうとちょっと白けるよね……なんか途中でキャラクター変わってるし。

◎エレファントヘッド

これは本当におもしろかった! 白井智之なのでエログロ満載であり、合わない人には合わないかもしれないけど、とにかくおもしろいです。緻密に構築された迷宮じみたプロットを破綻なく描き、かつ、読者を混乱させずに展開しているのがすごい。「えー、そんな!」となるような展開を連続させて飽きさせない仕掛けもすごい。さらに、どこか不気味でユーモラスでもある雰囲気を終始維持して物語が進んでいくのもマジですごいなと思った。ツイートにも書いた通りSFみもあり、さらにはミステリーでもあり、そういった点でも読者に違和感を感じさせずに描き切っている。これはかなりすごい作品だと思います。ちなみに主人公はあり得ないぐらいのドクズで、それを徹底しているのも素晴らしい。

◎楽園とは探偵の不在なり

パルプ飲み会で電楽サロンさんにお勧めいただいたやつ。おもしろかった! 2023年はなぜか特殊設定ミステリーを読む機会が多かったんですが、この作品は「天使降臨後、連続殺人が不可能となった世界」というぶっ飛んだ設定でミステリーをやっている。そしてどんな世界であろうが人の業や悲哀、欲望は尽きないし、そのうえで天使の存在が動機やトリックに関わってくる。主人公である探偵は、連続殺人が不可能となってしまった世界で探偵の存在理由を見失ってしまっているし、なによりも、天使の存在によって歪んでしまった世界の中で、仲間を失ってしまうというトラウマも抱えている。そういう背景なども含めて、とても印象に残りましたね……。僕は今年のパルプアドベントカレンダー用に『赤人館の殺サンタ事件』ってやつを書きましたが、この『楽園とは探偵の不在なり』を読んで自分も探偵ものを書いてみたいなと思ったのがきっかけでした。

幽玄F

佐藤究の最新作。戦闘機乗りが主人公ということで期待したんですが、これはエンタメではなかったですね……エンタメではない。三島由紀夫をお題にして本を書くという出版社からの要請があってできあがった作品のようですが、これはどうなんだろうな。佐藤究らしく今の世界が抱える問題を照射している物語になっているけど、結局、主人公の行動、世界、密教的なイメージ、物語の行く末、すべて噛み合うことなくチグハグなまま終わってしまったという印象。主人公の行動はある意味美しくもあるけど、「結局なんやねん」という感じがある。三島由紀夫割腹自殺インスパイアなんだとは思うけど……うーん、なんというか、無責任で虚無い……いや三島由紀夫インスパイアだからその描き方で正解なのかな……。あとエンタメではないので現代的な娯楽に求められるようなカタルシスは一切ないです。ただすごい小説であることはたしかで、妙な余韻がある。あと出版社は「護国を問う」とか適当なキャッチコピーつけるのはやめてほしい。そんな要素は一切ないというか、そんな単純な描かれ方はしていないです。

半暮刻

ツイートに書いた通り、わりとストレートな社会派小説で、タイトルから想像させるような半グレたちのノワールストーリーとかではない。ちょうど昨今、大阪万博が問題になってるけど、それにも連なってくる社会問題を月村了衛なりに捉えた作品だと言えます。なのでエンタメとしてはそこまで期待しない方がいいです。が、僕は嫌いじゃない作品です。

儚い羊たちの祝宴

『黒牢城』がおもしろかったので米澤穂信の他作品も読んでみようと思って読んだやつ。ミステリーというよりは人怖系。これは……個人的にはそこまでではなかったです。つまらなくはなかったですが、それなり、という感じでした。

アンリアル

『マーダーズ』『プリンシパル』と立て続けにおもしろかったので長浦京の最新作を読んでみたわけですが、これはなんだろうな……ツイートにも書いた通り「第一部完」という感じで物語が始まる前に終わってしまった感が……。あと設定が全般的に荒唐無稽というか、タイトル通り「アンリアル」感がありました。

☆煌夜祭

『幽玄F』以来、しばらくいまいちな読書体験しかできてなくて(あくまでも僕の主観ですよ)、若干ぐったりしているときに慈雨のように降りそそいだ作品。まず冒頭が美しく、その時点で引きこまれてしまった。

 が暮れてゆく。空は茜色に燃え、海はそれを映して赤銅色しゃくどういろに輝いていた。
 すでに森は暗い。遠くから近くから小夜啼鳥さよなきどりの声がする。
 夜を呼ぶ、美しい歌声。
 立ちれた野草に閉ざされた山道を黒い人影が登って行く。海からの湿った風が白い髪を揺らしている。その顔を覆うのは古びた仮面。仮面は語り部のあかしだった。

多崎礼. 煌夜祭. Kindle 版.

ふたりの語り部が交互に物語っていくという構成の短編連作なんですが、それぞれの語りの中に伏線があり、物語が進むにつれてそれらの伏線が徐々に意味をなしてくる構成が巧みでした。世界観も独特で、ファンタジーとしてのとてもよい手触りがある……。これがデビュー作だというのだから正直驚きました。多崎礼の他作品も粗筋を読む限りではかなりおもしろそうなので、いずれ読んでいきたい。なにはともあれ、2023年ラスト、本当によい読書体験ができました! 

最後に

さて。『煌夜祭』がしゅげんじゃ氏の2023年ラスト読書だったわけですが、『煌夜祭』に関するツイートの日付を見ていただきたい。

おわかりいただけただろうか……。

しゅげんじゃ氏、11月下旬以降、いっさいの読書ができていないという現実……。年末年始、まじで忙しかったのです……。もっと言うと一昨年前の2022年の読了数は57冊。対して2023年は36冊……激減……右肩下がり……! 年始の抱負でも書いたけど、仕事と両立させたうえでの時間確保は今のしゅげんじゃ氏にとって最重要課題になりつつあります。インプットとアウトプットをもっと増やしていきたい!

と、そんなこんなで課題は抱えていますが、読みたい本はいっぱいあります……いっぱい読むぞ。ちなみに今読み進めているのはこれです。

逆噴射小説大賞の常連でもある尾八原ジュージさんのデビュー作! デビューおめでとうございます! ほんとプロの筆致で(いやプロなんですけど)すごいなと思いながら読んでます。刺激になるし、僕もがんばろう、もっとインプットとアウトプットを増やそう……などと、あらためて思うのであった。

【おわり】

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