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#61 シェアライフ

シェアリングエコノミーというものを
知りたいと思っていた、知らなければと思っていた理由がわかった気がしました。

私の中で印象的だった話について書かせてください。

1.つながりを作るきっかけとしてのシェアリングエコノミー

今は有限の資源の中でどう生きていくかの世界になってきています。
テクノロジーも変化し、個人世帯も増えていく中で
何かを「シェアする」ことによって、資源を有効に使うということを
テクノロジーも社会も後押ししていることはなんとなく理解していました。

ただ、それだけじゃないシェアリングエコノミーを私は言葉にできなかった
それを説明してくれたように感じました。

私も歳を経るにつれて周囲との繋がりって減ってきていました。
新しい友達ができたりもしなくなる。
一方で友人と生活環境が違ってコミュニケーションが減る。

ここの不安感モヤモヤ感って「つながり」の欠如が原因であることを
本書で改めて実感しました。
人間って社会的な生物であり、他者と関わることで自己を認知している。
その上で、他社との関わりこそがアイデンティティを担保しうるものだと。

「繋がり」をつくることで自己の「基盤」を作る。
エコノミックでロジカルなものでなく、
そんな考え方/ポリシーこそがシェアリングエコノミーの本質なのでは?
と、そんなことを今は考えています。

2.「信頼」の概念

・ローカルな信頼
・制度への信頼
・分散された信頼

シェアライフ

信頼というのは上の三つで変遷するそうです。

地域の中で、お隣さんを信頼する。なんかあってもあの人だからって思う。
これが「ローカルな信頼」です。

JAS規格だから、モンドセレクションだから安心
これが「制度への信頼」。これが今は多いですかね。

最後は、分散された信頼です。これは、テクノロジーで見える化して
この人、この商品にこんないろんな人が好評価を付けているので安心
これが「分散された信頼」です。

この信頼の変遷を理解すると、
シェアリングエコノミーへの道が見えてくる気がします。

3.資本主義ドリブンと持続可能ドリブン

ここも、もやっとしていたものがスッキリした箇所です。

シェアリングエコノミーって調べたら、すぐ出てくるのがだいたい
「airbnb」「uber」日本だと「メルカリ」とか
この辺りは、資本主義ドリブンなそれです。

資本主義のOSに則って、この世界のルールにおいて
ネットワーク効果を発揮し、拡大することでこのゲームに勝つことが
目的の一つとされています。
勿論、今のゲームルールにおいては重要だと思います。

もう一つが、社会課題から始まる、規模化を目的としない
ローカルなシェアリングエコノミーです。
ここでは持続可能ドリブンとも表現されています。
例えば、地域で乗合で移動する。農機具をシェアする。
みんなで古民家を借りる。
そうやって、今の社会を生きやすくデザインしていくものです。

両方が存在することを理解することが今は重要だと思います。

勿論両立することもあるでしょうが、
「シェアリングエコノミー」と言って想像しているものが別だと
きっと話が合わないと思います。

この両者を理解することで、
私自身のシェアリングエコノミーについての霧がまた晴れました。

最後に

weekly OCHIAIをよく見ていたので
石山アンジュさんのお名前に勝手に親近感も覚えながら本書を読みました。

非常に読みやすくけど示唆深い本でした。

そしてやっぱり私は
シェアリングエコノミーという概念が好きだと自認しました。
この倫理観、文化が基盤として世の中に広がることで
私が好きな世界に繋がるなと思いました。

上記は私のエゴですが、
それも自認して、いろんな人と、どうやったら楽しい未来になるのか
考えていきたいと思います。

最近めっぽう暑いので、熱中症にはお気をつけて過ごしください。
日傘とエアコンくらいであればシェアしますので、


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