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#31 神様を待っている

家出・貧困・ホームレス・ウリとかとか
私の想像力の欠如と知っている世界の狭さを感じました。

本書は、普通に4大を出た、私の知り合いにもいそうな女性が
職を失い、家を失い、どんどん貧困のループに巻き込まれていく
そんなお話です。

沖縄からの帰りの飛行機で読んでいて
なんとも言えない気持ちになりました。

私は、「ソーシャルベンチャー」に興味があります。
将来的にはそういう場所で働いて見たいとも思っています。
※ソーシャルベンチャーとか営利組織でありながら、社会に対するインパクトを目的とし、社会性と事業性を両立しながら持続的に運営している組織のことです。

そんなことを言いながら、理解できていなかったことを恥ずかしくも思いました。

この本を読んでみて
まず最初に感じたのは、「貧困」がこんなにもすぐそばにあること。
そして、自分の環境への感謝を感じました。

大学の隣の席に座っていたあの人
高校生で同じクラスだった彼
小学校で近くの団地に住んでいたあの子
私の近くの人でも、いろいろな境遇があって
そして、「言えばいいじゃん」ほど酷な言葉はないなと。

そういう時にあるべき、社会システムへの私の理解は正しいのだろうか
それを届けたい人に届いていない時
私はそれを伝えられるのだろうか。
そんなことも考えました。

難しい言葉ではわからない、
ネットの生活保護への偏った意見の嵐に巻き込まれている
私も含めたみんながきちんと使うべきタイミングで社会システムを使えるのか。

自分の気づいていない一言や、行動
それを少し変えるだけで、変えられる世界があるのかもしれない
と改めて感じました。

またそういうことを目指す組織とともにありたいなとも。

みんなが少し目線を下げたり、上げたりするだけで
視野の合計値がすごく広がり、今まで社会が目を向けていなかったところが
見えるのではないかなと思います。

そんな世界が私は好きです。


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