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人類の発展について

数少ない歴史の鉄則に、贅沢品はいつか必需品となり、新たな義務を生じさせるというものがあるそうだ。

手紙の時代から、SNS時代、これも様々な義務を我々は負った。

手紙しかなかった時代、何週間も何か月もかかる手紙のやり取りに、返信を急ぐ人はいなかった。

しかし、LINEやメールの誕生により、その贅沢品は必需品となり、我々に返信を急がせる義務を与えた。

かつて、狩猟採集民であったホモサピエンスも、農業革命によって食料を貯蓄しDNAを残すことに成功した。

子供の離乳も早まり、食料の貯蓄ができるようになったことにより、サピエンスの数は爆発的に増えた。

しかし、一方では、それがきっかけで逆に食料不足となり、貯蓄可能な贅沢品は、サピエンスにとって必需品となった。

そして、狩猟採集民時代に比べ、圧倒的に仕事量が増え、農地を耕さなければいけない義務を負った。

大きくなりすぎた群れは、食料調達の為、もはや狩猟採集民に戻ることはできなかった。

また、サピエンスは食事の偏りによって免疫力も下がり、一つの場所に留まるため、感染症にとっての温床となった。

今日、人類はWEB3の時代へと突入し、メタバースという仮想現実の世界まで作り上げた。

その新たな技術開発が、今後世界にどのような価値を生み出していくのか楽しみである一方、それが人類にどのような義務や弊害を生じさせるのか。

そういう視点でみてみるのも悪くない。

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