モザンビークの太陽(後編)
注:こちらは「まんが家マリナシリーズ」の二次創作です。
サモラが人の気配に目を覚ますと、一人で患者の処置をしているシャルルが見えた。
小さな窓からは、まだ白む前の空がのぞいている。
傍らで寝息をたてて眠るジョイを確認すると、サモラは何気なくシャルルの動きを目で追った。
白くて細い神経質そうな指が器用に動いて、見る間に包帯を新しいものに変えていく。
その透き通った肌は、キレイなものだけを見て生きてきた彼の人生を象徴しているようで、サモラは嫌悪感を抱いた。
自分たちとは違う