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日本の学生バスケも二極化が進む?

こんにちはシュンです。
今日は近年の部活が出来ないことに関して、別の視点で考えることもできるのでは?とも思ったのでそのことを書いていきます。

今回も雑記なので悪しからず。


部活が出来ない?!

スクールを12月から開始するにあたって、部活動に何度か顔を出させていただいたのですが、近年は部活動の時間がかなり短縮しているみたいです。

知ってはいたのですが、しばらくは部活動などと関わる機会もなかったのでどこか他人事でしたが、実際に育成年代の方向けに指導を始めようと思うと、そういった問題も必然的に身近に感じて向き合うことになります。

聞くところによると、部活動の時間が平日1時間ほどしか出来ない学校もあったりする上に、平日は必ず1日は休み、土日のどちらかも休まなければならないみたいです。土日で試合があると次の週は両日休みにしなければならないとのことです。

僕が学生の時から考えるとなかなか練習時間が短くなっています。。強豪校だと土日は2部練3部練が当たり前、平日でも3時間くらいは練習できたんじゃないでしょうか。そう考えると練習できる時間は半分くらいになってしまってるかもしれません。

クラブ化

そんな現状になったのは教員の働き方だったりが問題視されているとかが原因(その辺の事情は詳しいくないですが)だったかと思います。

それに伴って現在はクラブチームなるものがどんどん増えてきています。学校教育の一環の部活という形ではなく、サッカーと同じ様に民営によるクラブ化が進んできています。

実際にほとんど全都道府県にあるBリーグのチームはユースクラブチームを持たなければならず、またBリーグの下部組織以外のクラブも主に都市部を中心に増えてきています。

問題点

一見問題がない様に見えますが、実際は地方ではそこまでクラブ化が進んでいない地域も多く、私が現在移住してきた下関でもほとんどは部活として活動しているチームになります。

これは、長らく定着してきた「部活動」という無料でスポーツができる環境があったがために、お金を払ってスポーツをする「クラブ」という形に移行していく事が困難であるという事も影響していると思います。

部活ではなく「クラブ」という形でチームを運営するとなると、それなりの運営コストがかかります。場所代、遠征代、コーチやスタッフの人件費など、今までは顧問の先生がほぼボランティアで行ってくれていた事にも、全てお金がかかっていきます。

現状、部活動のチームとして活動している団体がそのままクラブ登録もして、顧問の先生がボランティアの様な形で運営しているところも多くあると思います。結局は根本の改善になっておらず、熱心な指導者が半ばボランティアでやっているという状況がとても多いのではないでしょうか。

海外では?

オーストラリアのシドニーでは、学校の部活動というようなものはなく、みんなそれぞれ所属したいクラブチームの様なところでバスケットを行っていました。

毎日練習するわけではなく、週に数回の練習のため、複数のチームに所属したり、個人でスキルトレーニングを受けたりと選手が自分に適した環境で上手くなれる様に場所を選べます。

おそらくアメリカでも同じ様にいろんなチームを自分で選べる形だと思います。

そして、プロを目指す選手はより優れたチームを選んで移籍し、アメリカの大学バスケのトップであるNCAAのD1を目指していきます。

反対に、そのレベルに達していない選手にも至る所でリーグ戦などが行われているため、趣味でバスケットをする環境が整っていますし、チームに所属しなくても、ストリートバスケが文化として根付いています。

二極化

オーストラリアに行ってとても感じたのは、日本の社会人リーグの様に「アマチュアだけどバスケが上手い人たち」がやっている場所が極端にありませんでした。

趣味プレイヤーたちが集まる草バスケの次はプロアマのNBL1といった形で、中間層に当たる選手がほとんどどこにもいないなと感じました(あくまで主観です)。

逆にいうと、日本は部活動で多くの選手がそれなりに高いレベルに育てられていて、社会人や地域リーグなどのアマチュアリーグでもかなり上手い人が多いなという印象を受けました。

今後、部活の活動時間が制限され、クラブ化が進んでいく事によって、本気でバスケットに取り組む層と趣味や運動として取り組む層に二極化していくのではないのかなと思っています。

スクールの立ち位置は?

今までは部活動が週6日間行われていたというところも多いと思います。もちろんクラブチームもそういったところはあるかもしれません。

ただ、そこまで毎日夜遅くまでチームとして練習できる場所というのは減っていると思います。その減った時間を少しでも個人のバスケットの成長や他の指導者からも教わる経験に変えることができるというのは、子供達にとってプラスなのではないかと思っています。

僕が学生の頃はまだスクールやクラブなんていうものはほとんど存在しておらず、部活の顧問の先生の言うことが絶対という時代でした。もちろん戦術だったりはチームとしてしかできない部分もあると思います。

しかし、チームでの役割が限定されていた為に、他のスキルがほとんど育たず、高校、大学とカテゴリーが上がっていくにつれて周りの成長と共に全く通用しなくなってしまった選手を何人も見てきました。

実際に中学校県選抜のチームメイトが、同じ高校に進学し、高校1回戦負けチームだったにも関わらずスタメンとして試合に出れないくらいに通用しなくなってしまった事もありました。

チームの中で活躍するためのスキルアップはもちろん、その後のバスケットを考えるとチーム外での練習に充てられる時間が増えるのはとてもいい事だなと感じています。

ポジショントークみたいになってしまいますが、僕自身が学生の頃にそんな環境があったらな、というのも僕が日本でバスケの指導を始めようと思ったきっかけでもあります。

中間層の消滅の是非は?

個人的にはプロを目指すエリートバスケと趣味でやる草バスケに完全に二極化してしまってもいいんじゃないかなと思っています。

そもそもアメリカとかでは学生スポーツはリーグ戦であることがほとんどで、日本のようにシーズン中からトーナメントで、負けたら次の試合がないなんて事はほぼありません。これによって育成年代から多くの試合経験をする事ができ、プロへ行く選手とそうでない選手が自然と別れていくのだと思います(厳しい競争、実力の世界なので)。

日本の部活動は小学校から地区一や日本一を決めるトーナメントがメインで行われています。育成年代から、今のチームで優勝することが目的となっていることがほとんどです。そのせいで強い高校に選手が溢れ、試合に出られず潰れていく才能も多いのではないかと思います。きつい練習で指導者から叱られ、試合に出られないことで、バスケットを楽しめなくなってしまう人も多いのかなと思っています。

Bリーグが伸びてきて選手がそれなりの報酬を得ることができいていたり、NBA選手がいたりと日本人がバスケット選手として生計を立てていくという事が実現していく中で、そのように二極化していく事はいい事なのではないかと僕は思っています。

海外では大人からバスケットを始める素人の人や、学生の頃からずっと趣味でバスケットをしてる人が沢山いて、とても純粋にバスケットを楽しんでいます。

一方で日本では学生でバスケを辞めてしまう人がかなり多いです。趣味であれプロであれ自分の思ったようにバスケットを楽しみ、関わっていく為にはそんな風に二極化していくのもとても良い文化が形成されていくのではないかと個人的には感じています。

最後に

とはいっても、部活動を通して部員全員で目標に向かってバスケットをしていた事も自分にとってはとても良い経験でした。大学バスケ部に入らなければ今もこうしてバスケを続けていることはまずなかったでしょう。

ただ、僕はバスケットを本気で頑張りたいという子供たちも、本気で楽しみたいという子供たちも、それが実現できる様な環境と場所を作っていきたいなと思っています。

ちなみに、アメリカも二極化はしてると思いますが、個人能力が高すぎて、その辺のストリートやピックアップゲームにも化け物みたいに上手い人が沢山いるので、皆さん、ぜひ行ってみてください、笑

僕と一緒に行きたいという方がいれば、来年夏にキャンプを計画する予定なので是非一緒に行きましょう。

今回はあまりにもまとまっていない雑記でしたが悪しからず。

ではまた。

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