好きこそ物の上手なれ
とはよく言ったもので。
中3の長女は絵を書くのが好きだ。時間があっても(なくても)絵を描いている。長女にとって絵を描くことは、食う寝るに近いレベルの行為なのかもしれない、とみてて思うくらいだ。
しょっちゅう描いてるだけあって、そこそこうまい。夫も私も絵心があるタイプではないのに。だれに似たのか?不思議でならない。
物事が上達するのに必要な3つの要素
子育てをしていると、能力が上達する段階を見れて興味深い。
・好きと言う気持ち
・やるという行動
・上手にできるという技術
この3つの要素がうまいこと組み合わさって、能力があがっていくのだと思う。
じゃあ、そのそもそもの発端って何だろう?気持ちなのか行動なのか技術なのか。正確には子に聴いてみないとわからないだろうし、おそらく本人も覚えていないだろう。
きっかけはアンパンマン
長女の小さいころを振り返ってみると、3~4歳くらいにさかのぼる。
当時、アンパンマンの映画に「しゃぼん玉のプルン」というものがあった。その映画を観てたぶん買ったんだろうけれど、わが家にその絵本があった。
長女は何をしたか?というと、その絵本を開き、コピー用紙をあてて、本の中のアンパンマンやプルンちゃんをそれはそれは一生懸命なぞっていた。毎日毎日。いや一日に何体も。
しかも、なぞって終わりではなく、そのなぞったアンパンマンに色をぬって切り抜くところまでをリクエストされ、私は毎日毎日何体もアンパンマンを切り抜く日々(内職か!)
その甲斐あってか?長女は絵を繰り返し描くようになり、今思うと子のやっていた行為はまさに学習(お手本通りにやって、それを繰り返す)だったわけで、あのアンパンマンを切り抜く日々がなければ、絵はうまくなってなかったんじゃないか?と思うくらいだ。
好きだからやる、やるからうまくなる、うまくなるから好きになる
さて、上手になる発端は結局なんなのか? 長女の場合だと、やはり「好き」という気持ちが始まりなんだろう。
とはいえ、最初から「絵を描くのが好き!」という強い気持ちを持っていたとは思えない。どちらかというと「好き」というよりも「おもしろそう」とか「やってみたい」とか、それくらいのレベルだったのではないだろうか。
実際にやってみて「おもしろかった!」「もっとやってみたい!」と思ったのかもしれない。繰り返し「やる」ようになって、やればやるほど上達する。上達するともっと好きになる、という良いループにはまったんだろう。
「好き」という気持ちは行動につながるし、その行動は「好きじゃない」人よりも、何度も何度も繰り返して行われる。しかも自発的に。
好きは原動力。
大きくなると、好きだけでは難しいことも少なくない。現実が見えてくる。けれどやっぱり「好きこそ物の上手なれ」だ。
(写真は年長のときに描いた妖精のイラスト。お気に入りです)
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