どうしたら子どもを増やしてもいいか

妻と夕飯を食べながらこんな話をしていました。

「どうしたらうちら子どもを増やしてもいいかね。」

うちには4歳の息子がいるのですが、今のところ二人目の予定はありません。私たちは夫婦で小さな保育園を経営・運営しているので、どちらかが抜けるだけで、そもそも生計を支える本業が成り立たなくなってしまうからです。

人を雇えればいいのかもしれませんが、あくまで夫婦でやっていたいというのが希望なので、なかなかそこまで踏ん切りはつきません。

そのほかにも色々話したのですが、私たちにとっては、この点だけが障害だということがわかりました。なので、「今この瞬間にぽんっと生まれてくれるのであれば、2〜3人子どもがいてもいいね。むしろ欲しいよね」という話になりました。

もしかしたら、同じように「ぽんっと生まれてくれたら・・」と思っている方は世の中にかなりいるのではないかなと思いました。出産でのどうしようもなく起こる女性の離脱というのがネックなのですよね。これは賛否両論あるかもしれませんが、遺伝子だけ提供して体外で子どもを産むことがもしできたら・・ということでもあります。未来には、このようなことが普通に出来て、行われるようになっているのでしょうか。

そのあと少し私たちの話から離れて、「どうやったら子どもを作ろうと思えるか」ということを考えてみたのですが、上記の点だけでなく、「自分の時間がなくなる」ことへの抵抗が大きなネックになっているのだろうと思いました。

私たちも、今年度は閉園時間を早くしたことで自由に使える時間が増えたのですが、去年度までは創業間もないこともあってブラック労働でした(笑)。ですので、新しく子どもを・・という気持ちには全くなれませんでした。

話がずれますが、それ以前の話として結婚をしたくないという人が増えているのも同じ理由なのだと思います。「自分の時間がなくなる」ということが嫌なのです。仮に、パートナーを作って自分の時間が少なくなることよりも、パートナーがいることの効用が勝れば、彼氏彼女を作って、そして結婚してということになるのかと思います。

ですが、子どもというのはさらに私たちの時間を奪ってくるものです。更に、子どもは言うことを素直に聞いてくれる生き物ではありません(笑)。

少し子育てから離れてみて、介護をするという局面においても、「自分の時間が奪われていく」というところにみんな抵抗感があるのだと思います。

そう考えると、「どうしたら子どもを作ろうと思えるのか」という問いからもう少し大きな問いの、「私たちはどうやったら幸せになれるのか」というものへの回答にも近いものが、ここにあるのかなと思いました。

もしかしたら、国民の最低限度の生活を送る権利の中に、「他人に干渉されない時間を毎日一定時間確保できる権利」というのが保障されることができれば、私たちの幸福感もUPするし、子どもを作ってもいいのではと思うのかもしれないなと思ったのです。

自由を得ようとなると、究極的には個人がバラバラに生きることが理想になります。ですが、もちろん人間はそれでは生きていけず、だからこそ社会というものを作ってきたのです。ですが、共同体の一員として生きることに疲れてしまうというのもまた事実。ですので、共同体にいながら、個人の時間が保障されているというのが大事なのかなと思います

そんなことを考えた、夕飯での会話でした。

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