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大腿骨頸部、転子部骨折患者に対する自主トレのポイント

筋力強化を図るためには日常生活以上の負荷をかけることが必要。

一般的には最大収縮の60%以上の強度が効果的。

10RMで週2〜3回が好ましい。



四頭筋や臀筋の強化には、抗重力位における多関節運動を主体とした閉鎖性運動が効率的。

スクワットは屈曲角度や臀部を引くような姿勢に変化させることで伸筋群、屈筋群の協調的な発揮を高められる。

骨折後の立ち上がりは体幹を健側に傾斜させ、健側下肢を後方に引く、疼痛を回避した戦略をとりやすい。

これには座面を高くし、患側下肢を後方に接地した立ち上がりをすることで、足底圧の非対称性が軽減し、歩行速度の改善に繋がる。


筋パワー=筋力✖️スピードであり、高齢者は筋パワーが低下しやすい。加齢に伴い、遅筋線維よりも速筋線維が萎縮しやすい。

素早い立ち上がりは重心の投影点が支持基底面に入る前に重力に抗しながら上昇させる方法であり、高いバランス能力が必要。

歩行自立の基準としてFBSが46点以上、連続300m以上歩ける、または300メートル未満でも後進歩行が可能なら屋外歩行が自立できる。


運動学的にみると、姿勢制御能力は、

静的保持

支持基底面内の随意運動

支持基底面を移動する随意運動

外乱応答

に分類される。

これらのバランス練習が必要。




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