頸部深層筋エクササイズ
頸部深層筋エクササイズは、頸椎の機械的痛覚過敏に対する効果や上肢運動に伴う頸部深層屈筋の筋活動開始時間の向上、座位での頸椎の姿勢保持能力の改善などの効果が報告されている。
頸椎の変性により頸椎の支持性や運動性低下の可能性がある頸椎変性疾患に対して、頸部深層筋エクササイズは効果的な可能性がある。
筋の再教育は非荷重下である背臥位での自動運動から開始し、運動時の症状に合わせて段階的に座位へと移行していく。
頸部深層屈筋エクササイズ
頸部深層屈筋(頭長筋、頸長筋)の再教育、持久力向上。
頭頸部の屈曲で、患者は顎を引く動作で、呼息に合わせて実施する。
運動時に胸鎖乳突筋、前斜角筋が不要に緊張しないようにする。
頸部深層伸筋エクササイズ
頸部深層伸筋(頸半棘筋、多裂筋群)の再教育、持久力向上。
頸部の伸展(頭頸部中間位)で、患者には背臥位で頭部を押し付けるような動作で等尺性運動を行う。
運動時に板状筋、頭半棘筋が優位に収縮すると頭頸部が伸展するので収縮を確認して実施する。
疼痛が強い場合は屈曲位から中間位までの運動とする。
頸椎変性疾患患者に対する理学療法の効果 葉清規 他
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