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いいものを生むには正反対の2つが必要

日本の心を照らします☀

鉄舟です!

最近、自分の中で固まりつつある価値観をアウトプットします。

李登輝元総統や安岡正篤氏など、戦前の日本の教育を受けた偉い人は、よく止揚(アウフヘーベン) という概念をを著書で紹介しています。

止揚とは、ドイツ哲学において、正反対の2つの意見を議論させていくことで、より高い次元の意見を生み出す弁証法のことを言います。

これは、議論や論理といった枠組みに囚われず、どんな物事にも言えることなのではないか、そう思うようになってきました。

例えば男性と女性という相反する性が交わることで、新しい命が生まれます。

例えば、陽子と電子があって、あらゆる結合の力が働くようになり、多様な原子や分子が生まれ、万物が存在しています。

例えば、優しさの中に厳しさがあって、人を良く指導することができます。

例えば、仕事ができる人は、論理的思考と勘の鋭さを併せ持っています。


中国の古典、老子には以下のような記述があります。

「万物は陰を負いて陽を抱き、沖気以て和を為す」
(金谷治「老子」講談社学術文庫 P141)

沖気とは、陰と陽をつなげる働きのことを指します。


西洋でも東洋でも、何か良いもの、高い次元のものを生み出す為には、相反する二つの要素が必要だと説いている。


最近は、そんなことをよく考えてます。




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