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バツイチで子持ちなのに、40代にもなって会社を辞めて絵ばかり描いています。

こんにちは、フリー編集の元塚Bです。
今回は私が編集ではなく、挿画を担当した本について書きたいと思います。

私が挿画を描かせていただいたのは、こちら。
有村俊秀/日引聡 著『入門 環境経済学 新版 脱炭素時代の課題と最適解』

元々、中公新書でロングセラーとなっていたのですが、この度新版としてリニューアル。
それに伴い、イラストも旧版から刷新し、この度私が描かせていただいたのでした。
イラストの一部をご紹介すると、こんな感じです。

実は会社を辞めてフリーランスになるとき、「絵の仕事がしたい!」という強い思いがありました。
とはいえ、出版社に勤めて10数年。
絵の分野では、何のキャリアもありません。
まずはとにかく、描いて描いて描きまくらねば……ということで、私は、フリーの編集者として食いつなぎつつ、それ以外の時間は絵をひたすら描いて過ごしていたのです。
40歳を過ぎて、シングルファザーなのに一体オレは何をしてるんだ、と葛藤しつつ……
絵を描いていることは、別に隠しているわけでもなかったのですが、特にSNSにアップするでもなく、また一部の人にしか話してもいませんでした。
ところが、そんな私の状況を誰かから聞いたらしい先輩が、「イラストを描いてみない?」と仕事を依頼してくれたのでした。

突然降ってきたイラストレーターとしてのデビュー戦。
飛び上がらんばかりに嬉しかったと同時に、「私でいいのだろうか?」という不安もありました。
幸いスケジュールには余裕があったので、先輩編集者には正直に「今回が初仕事になりますので、ラフを見て判断してください」とお伝えしました。
そしてダメだった場合に備え、代わりのイラストレーター候補すら、考えておいたのです。
先輩に旧版の見本、新版のラフとイラストが入る箇所を送ってもらい、早速ラフを作成。
提出すると、先輩からは「ぜひ元塚Bにお願いしたい」という返事をいただくことができました。

私も編集者として、多くのイラストレーターと仕事をしてきました。
ですが、今回初めてその「逆の立場」を経験。
編集者から指示をもらいながら絵を完成させていくのは、とても楽しい経験となりました。
イラストレーターとしての、ささやかなデビュー戦。
しかし、私にとっては大きな一歩となりました。
貴重な機会を下さった担当のKさん、本当にありがとうございました。

(文・イラスト◎元塚B)

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