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ジェットコースター鑑賞#2

ジェットコースター鑑賞とは?
一流のA級撮影スタッフが撮った作品を観た直後にあえて、B級算作品を観ることでスリリングなギャップを逆に楽しむ映画鑑賞のスタイル。

A級「真実の行方」

主演 リチャード・ギア
あらすじ
元検事だった主人公は、警察のやり方に嫌気がさし弁護士として依頼人と警察の間を取り持つ交渉人をしていた。

こんなある日、
大きな協会の司教殺人事件の容疑者として未成年の男の子が逮捕される。主人公は男の子のことを疑いつつも、彼が殺人を犯してないと判断し裁判を戦うことに。相手の検事はむかし付き合っていた優秀な同僚検事…。主人公に待ち受けるのはいったい…。

所感
ミスリードの教科書。
序盤から伏線を張り巡らし、むしろ映画を見ている人にどんどん考察してくれと言わんばかりの演出が随所に散りばめられている。

裏を先に暴き、そしてこうなんでしょ?と考えたがる映画視聴者に対し、きっと最後こうなるよねって思わせといた上で、ひっくり返すという人の心理を利用したちゃぶ台返しが絶妙。

いろんなお笑い芸人や、放送作家がネタを考える際に教科書になりそうな構成がにくい。序盤硬い印象だった裁判官が実はジョークが分かる人ってのがこの年代の映画の良いところ。

「私の部屋でたばこはやめて。」といいながらブランデーを注ぎ始める裁判官…おれはすき。

B級「新アリゲーター」

主演 ジョーダン・ヒンソン

あらすじ
化学物質に汚染された密造酒を近くの湿地や川に不法投棄した影響でアリゲーターが突然変異してしまう。

ワニ狩り猟師の娘である、エイブリーはなぜか沼で彼氏とデートをしており、ちょっとイチャイチャしていたら、近くで巨大なワニが突然猟師を食べるシーンを目撃してしまう。
いったいこのあたりで何が起ころうしているのか…
巨大なワニを目の当たりした事実を街の人は信じない。
次々と犠牲者が増えていくのであった。

所感
「ワニに噛まれるとワニになる」
ぼくはこのシーンをみた時に停止ボタンをおしてしまった。巨大なワニを倒すストーリーなのかと思ったら、ワニに噛まれるとワニが増える。

ワニに襲われるだけでパニックなのに、人がワニになる時点で脳内が別の意味でパニックになる。

展開が全く読めない。
主人公の彼氏はワニにと格闘した結果ワニになる。お父さんもワニになる。映画の途中から考えるのをやめた。

伏線じゃないものを張り巡らせる手法
この手の映画にあるあるなのだが、登場人物の 会話はやたら何の意味もない。ジェットコースター鑑賞なので、前みたものを引きずって、ひょっとしたらこんな考えがあるのかもって、考えてしまったが、ほんとになにもない。
伏線でもなんでもない会話が、至るところに張り巡らせている。考えちゃだめなんだ。
てかなんで密造酒でワニになるんだ?とかぜったい考えちゃだめ。そこに意味はない。



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