Shu-Sun

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いつもさよならを〜Everytime we say goodby

「自分の葬儀の時に流してほしい曲はなにか今のうちにきいとくね」と唐突に妻に訊かれた(真意はよくわからない)。その時少し考えて僕が取り出した1曲。シンプリー・レッドが歌う、コール・ポーターの作詞作曲によるスタンダードナンバー”Everytime we say goodbye”。 あまりポップソングを聴く印象がないのか、シンプリー・レッドが好きだと言うと少し驚かれることがある。確かに90年代以降の彼らがビッグスターになってからのものはあまり聴かないけれど、デビューしたばかりのミ

    • 聴く姿勢〜listude

      あらゆる音に対して開かれた耳には、すべてが音楽的に聴こえるはずです。 ーージョン・ケージ 僕は耳から生まれた人間だと思う。初めてそれを意識したは小学生の頃。お年玉を貯めてウォークマンを買って外で環境音と一緒になった音楽を聴いた時だ。 ポケットの中の小さな箱につながったワイヤーから、僕の耳にだけ届く音波が退屈だった目の前の日常の風景を全く別のものに変えてしまった。音によって自分の一部が生まれ変わったような圧倒的な驚きがあった。それ以来ジャンルとしての環境の音楽ではなく、音が

      • 世界によって自分が変えられないようにするために

        --あなたがすることのほとんどは無意味であるが、それでもしなくてはならない。そうしたことをするのは、世界を変えるためではなく、世界によって自分が変えられないようにするためである。-- マハトマ・ガンジー 2024年3.9日鹿児島のまちづくりについて語るシンポジウムが開催されます。このシンポジウムにデヴィ・スカルノ夫人が特別ゲストとして参加します。僕もパネリストの一人として登壇することになりました。入場無料。事前申し込みも不要。誰でも参加可能です。 つい先日デヴィ夫人はこの

        • 【台湾有事は直ちには無い。それより日本を覆う空気の方がよっぽど心配。】

          台湾に久しぶりに滞在。そこで考えたこと。自分のメモのためにテキストにしておこうと思います。 今回は台湾のいくつかの地方創生などを研究している大学から手招きを受け、日本でのプレイスメイキングの実践例を紹介するということで台北市から南投〜高尾市まで移動しながらいろいろな人と交流してきた。 今回は研究者や学生ともたくさん会う中で、相変わらず台湾の人々の日本に対する関心の高さというのを実感したのだけど、それ以上に現地でなければ感じられないことや分からないことの吸収のほうが多かった

        いつもさよならを〜Everytime we say goodby

          体育館はどこもかしこも問題ばかり。

          鹿児島では「この場所に」つくらないでくれという人が多い一方で、香川ではこの場所に「残してほしい」という声。少し前は東京でも国立の競技場を「どうつくるか」ということで紛糾した。 問題のひとつは、体育館は作る時もその後も何十年にも渡ってコストセンターであり続けるということがあるんだろう。作る時にコストがかかるのはそれで莫大な仕事が生まれて儲かる人がいるから推進力は強い。経済至上主義で考えれば、新しく作ることは是でしかなく、反対意見は押し流されてしまう。 作った後はひたすらコス

          体育館はどこもかしこも問題ばかり。