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キダチチョウセンアサガオと別府の不思議な共通点

別府、夏に咲くキダチチョウセンアサガオ。
友人から不意に教えてもらった花だが、調べてみるとまあ不思議な植物だ。
原産はアメリカ熱帯地域。ゆえに「チョウセン」は朝鮮ではく、ざっくりと"外国"といった具合の意味だと言う(そんなのあり?)。 アサガオは「ヒルガオ科」だが(ここで既にややこしい)、チョウセンアサガオは「ナス科」だ。

しかもこのキダチ、「木立」が漢字由来だが、同じ植物をコダチ〜と呼ぶこともある。かと思えば、いやいや、それらは別の種類なのよと言うものもあって、良くわからない。

そもそも、チョウセンアサガオとキダチチョウセンアサガオも種類としては大きく分かれてるらしい(キダチは名の通り幹が草でなく木になる)。
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そしてこの植物は毒を持つ。土に隠れている茎には、幻覚作用のほか、めまい、四肢弛緩等の神経に影響を及ぼす。17世紀にはこの毒を全身麻酔として使っていたとか。

これを育ててる家は、大陸や半島からの引き上げ者や移住者が多い、と友人は言う。それはどうしてなのか、そもそも本当なのかも良くわからない。

要は、謎めいてるのだった。
もちろん、ガツンと調べればその謎は多分解けるのだけど、それも何だか野暮な気もする。

そういえば、別府にはキダチチョウセンアサガオみたいな人が結構いる。
どこから来たのか、何をしてるのか、なぜここにいるのか、今ひとつわからない。でも、ユニークでちょいと毒を持つ、とてつもなく魅力的な人たち。それがこの街の捉えきれない価値のひとつになってる。

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