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この島と向き合う芸術 大島『大島青松園』

昨年、思い立って行った大島。
大島は、明治42年(1909年)に設置された国立のハンセン病療養所『 大島青松園 』がある島。
ホームページには、2018年4月末現在、入所者の方は56名(男性29名、女性27名)、平均年齢は約84歳と記載されている。

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島では、音楽が流れていた。目が見えなくても、自分が今どの地区にいるかわかるためだ。住居地から少し離れたところには「宗教地区」があり、仏教、神道、キリスト教ほか様々な宗教施設が隣り合い建っていた。

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瀬戸内国際芸術祭では、田島征三、山川冬樹、鴻池朋子らが作品を展示していた。

山川さんは、愛媛に生まれ、モンゴルに抑留され、戦後は大島に生きた歌人、政石蒙の資料と詩の朗読が作品となっていた。詩は、境界線を越えようとする意志をうたったものだった。

鴻池さんの作品は、療養所以前、"大島と名がつく以前"の風景をみせる道をつくっていた。
青い部屋に飾られていた「Nさん」の手は、病院でみた父の手に似ていた。

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