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"言葉に詰まる"からの脱却!言語化のむずかしさは「自分を知る」ことで解決できる

「言語化が苦手」とてもわかります。

何を言ってるかわからないから一回整理してみよう

1年目の時の先輩の言葉

私も新卒1年目のときに何度か言われたことがあります。

そんな自分が社内で言語化や文章を書くのがそこそこ出来ると評価されはじめました。

どのような変化がそこにあったのか?どうやって鍛えていったのか?を今日は書いてみます。

「言葉にする」のはなぜ難しいの?

たぶん、誰でも一度は「うまく言葉にできない」と感じたことがあると思います。でも、それはなぜでしょうか?

その答えは、私たちが言葉を紡ぎ(つむぎ)出すまでのプロセスにあります。このプロセスを私たちは「言語化」と言います。

最初に結論を言ってしまいますが、言語化において最も難しいのは「自己認知」することです。つまり「自分が考えていることを認識すること」が最も難しいです。

言語化が持つ層とその役割を考える

言語化には、大きく分けて以下の4つの層があると思います。あくまでも僕が考えたものなので提案です。

言語化がもつ4つの層
  • 表現 層:どうやって自分の考えや感情を「言葉にするか」を決める層です。最終的に出てきた「言葉」を指します。

  • 取り決め層:「他の人とどうコミュニケーションをとるか」を決める部分です。ルールやマナーがこの層に含まれます。

  • 自己認知 層:自分自身のことを「どう理解しているか」を表す部分です。つまり自分の中の無意識的な前提を指します。

  • 文脈 層:私たちが前提にしている「場所や状況を理解する」部分です。常識、世の中の流れ、会話の流れ、人との関係性など要素は多いです。

例えば、上司との1on1 MTGを題材に考えてみる。

文脈: 会社の中で上司と1on MTG
自己認知: 自分が平社員で、上司とは上手くコミュニケーションが取れていると思っている
取り決め: 上司との対話。敬語に親しみを込めた表現を使う
表現層: 「〇〇さん、今日は色々話すネタ持ってきましたよ!」

言語化の例

言語化には、言語の層と「無意識の層」がある。

言語化には「言語の層」と「無意識の層」が存在します。

言語化は言語の層と無意識の層がある

「言語化」と聞いたとき、ぱっと思い浮かぶのは「言語」のことです。きっと、そこに自己認知や文脈まで含まれるとは最初は思いつきません。

ですが、何かを言葉にするとき、わたしたちは必ず場と会話の文脈を読み取り、自分が認識していることの範囲内で言葉を紡ぐはずです。

そう考えれば、「言語化」のプロセスの中で「無意識」の層が登場するのは当然のように思えてきます。

この一連のプロセスを一緒くたに「言語化」と呼ぶから分かりづらいのです。

「無意識」を「意識の層」に引きずり出し、「言語の層」で考えられるようにする。それが言語化のコツです。

「言葉にする」難しさは、自己認知の難しさが原因

ここまでで「言語化」に対する前提が揃い、私と同じ目線で考えることが出来るようになりました。

では、なぜ「言葉にする」ことが難しいのでしょうか?

言語化のプロセスの中で一番難しいのは「自己認知」です。簡単に言えば「自分を知ること」です。

自分が何を考え、感じ、前提にしているのかを自分自身で理解する

自己認知の定義

文脈は読めているが、「なんだか上手く言葉にできない」のは自分が何を考えているのか、何を前提にしているか分かっていないからです。

こんなツッコミが来るかも知れません。

「いやいや、文脈掴むことでしょう!」

誰かのツッコミ

おそらくそうでもないと思います。 文脈とズレたことをする、もしくは、無視するような振る舞いをする人はそう多くありません。なぜなら周りに明らかに迷惑をかけそのコミュニティから排除されやすくなり、自身にとって危険が及ぶからです。取り決め層、表現層も同様の理由で皆さんきっと得意です。

ほとんどの人が文脈は掴めているものの言いたいことがはっきりと伝わらない、言えない。これは「自分が考えていること」を掴めていないからです。

自己認知が出来ないのは単純に訓練不足が理由です。つまり、自分の考えをちゃんと「認識する」練習をしていないから上手く掴めない。これは練習すればちゃんとできるようになります。

「自分を知る」を行うためには何をすれば?

それでは、自分を知り、自己認知を深めるためにはどうすればいいのでしょうか。

その答えは、思ったことや感じたことを都度、文字にすることです。

そう、自分の頭の中を文にしてみるんです。どんなに短い文、単語でもいいです。

それを毎日続けることで、自分の考えや感情を自分自身で理解することができます。

そして、自分が書いた文章を読むことで、自分の考えや感情を他人事のように見ることができます。

つまり、文字化することで自分ゴトを「他人ゴト化」することができます。こうやってゆっくりと客観性を培っていくことが出来ます。

しかし、ここには時間がかかります。

なぜなら、私たちが試みているのはただの文章作成ではなく、自分がどのような人間なのか、どのような前提を持っているのか、どのような認識で生きているかを自分自身で認知することだからです。

しかし、ほとんどの人がうまく出来ないことを習得すると強みになります。なぜなら希少だからです。

自己認知を深めると何が嬉しいの?

自己認知を深める作業は一度やってしまえば、強いレバレッジを効かせる行為となります。

自分の認知を理解し、自分と他者との違いを認識することで、相手と前提が違うことを前提に話ができるからです。

そして、その前提の違いを自分自身の言葉で話すことができるため、誰と対話しても伝わる話し方になります。

言語化とは「認知化」のことを言ってる

この自己認知が完成すれば、言語化は十分に進むはずです。なぜなら他の層はほとんどの人が既に出来ていることだからです。

こう考えてみれば、言語化をするために「認知化」する。そのツールとして言葉を使う。なんとも分かりづらいものです。

以上。


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