チャコと風ちゃん その③
独特の訛りがありながらも、クラスに徐々に馴染んで行けるようになった私。
でも、言葉を発する度に、やっぱり笑われてもいたので、ちょっぴり傷つきながらも、
でも、なんか、その笑いが逆に、みんなとのコミュニケーションをうんでくれてるのかもと感じていて、「笑われることを活かそう!」というようなマインドになっていったように思います。
幼いながらに「葛藤」があって、その先に「光」を見出していった感じですね。
そうなれてからは、学校も楽しめるようになってきました。
風ちゃんと、カオリちゃんは、お家が同じ方向だったので、いつしか一緒に帰るようになっていました。
学校の帰り道、2人と何気ない話をするんだけれど、風ちゃんは私の訛りを気にかけてくれていたみたいで、
帰り道で、私が発した言葉のイントネーションをひとつひとつ「こうだよ!」と教えてくれました。
風ちゃんが発する通りに発音しなおす私。
それを見守るカオリちゃん。
スーパースターの風ちゃんは、教えるのもとても上手でした。間違えたら、まあまあスパルタな感じで「はい、やりなおし!」って言われたりしてたんだけど、比較的のんびりした性格だった私には、そのスパイシーさがあっていたみたい。
そして、そこで優しいカオリちゃんが、お姉さん的空気感をつくっていてくれて、絶妙な感じで励ましてくれていたりしました。
そんなこんなな学校の帰り道が2ヶ月ほど続けば、私はすっかり都会的なイントネーションを身につけた女の子に生まれ変わっていたのです。
小学生の適応能力って、ほんとすごいですね。
つづく。
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「チャコと風ちゃん その①」https://note.com/sibi/n/n08f1713ed6f2
「チャコと風ちゃん その②」https://note.com/sibi/n/n672c72269657
制作の合間に昔話を置いてます✍️
誰かの何かに繋がれば🍀
sibi 拝
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