初恋。。甘酸っぱい思いで

弊店のお客様のお声を元にした物語です。

美咲(仮名)は26歳、都会で一人暮らしをしています。仕事はシステムエンジニア。

1日中コードと格闘し、複雑なプログラムを組み立てる日々。自身の仕事に誇りを持っていましたが、その反面、最近は仕事が終わって自宅に帰る足取りが、重く感じられるようになっていました。

今日も仕事帰りにコンビニでお弁当とデザートにチーズケーキを買い、家に帰る変わらない日々。

真夏の夕暮れ、都会の雑踏の中、立ち止まると何故か、一筋の涙が頬を伝います。夕日に反射して一瞬キラリと輝いた後、少し寂しげに家路を辿るのでした。

ある日の夜、何気なくSNSを流し見ていると、ある投稿が目にとまります。「初恋。。甘酸っぱい木苺のチーズケーキ」という名前で、見た目も美味しそうで興味を持ちます。

読み進めてゆくと、どうやら通販ショップの投稿のようでした。

たまには贅沢しても良いかな~と、チーズケーキを購入。

どうやら人気商品らしく、発送は5日程かかる模様。
首を長~くして待つ美咲。

数日後小包が届きます。

ダークグレイの箱を開けると、ピンク色のクッション材に包まれたチーズケーキ。

シェフのチーズケーキのこだわりや、思いが詰まったお手紙も同梱されていました。

読み進めると20年以上続く老舗のレストランのようです。

月に数百個以上焼き上げる人気商品らしく、そのためお届けに時間がかかるとのこと。

生クリームを控え、フランス産の木イチゴのピューレを使用することで、ヘルシーに仕上がっていて、女性に人気のチーズケーキらしい。

冷凍便だったので、冷蔵庫で解凍して週末のお楽しみにする事に。

そして翌日の夜、いつもより早めに仕事を済ませ帰宅。

ナイフでカットすると、優しく押し返すような感触が伝わってきます。口に含んだ瞬間の、優しい口どけを想像・・・・

お気に入りのピュアホワイトのお皿にそっと盛り付けると、淡いピンク色のケーキの断面がより際立つのでした。

フォークで優しくすくい、一口食べるとミルキーで濃厚なクリームチーズのコクと、木イチゴの甘酸っぱさが口いっぱいに広がります。


どこか懐かしい味わい。

その甘酸っぱさは、美咲の心に懐かしい故郷の風景や、初恋を呼び起こします。

子供の頃遊んだ川岸に広がる緑豊か風景。

日の光に反射する透明な水面の輝き。

まるで宝石のように輝いていた。

大好きだったあの子に、さよならも言えずにいたな~

そんな事を思い出しながら、週末の夜を楽しみます。

そしてまたチーズケーキを頬張ります。故郷の記憶と初恋の甘酸っぱい想い出と共に、美咲の心は遠くの故郷へと旅立つのです。

■シェフより
最後までお読み頂きありがとうございました。 

通販を始めた頃に、都会に住む女性のお客様から頂いたお手紙をもらいました。

仕事が忙しくコンビニで食事を済ませることが多いとのことでした。

SNSで偶然シエスタのチーズケーキを見つけて、ご購入して下さったそうです。

弊店のチーズケーキを召し上がって、幼い頃を思い出されたとのことでした。

私もチーズケーキには懐かしい想い出があります。
ですので、お客様のお便りを元に物語にさせて頂きました。

シェフ加藤

■追伸
通販を始めた経緯や自己紹介をしております。よろしければご覧下さいね!

レストランのご紹介はこちらです。
http://www.siesta-2001.jp/



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