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日々学んだことを不定期でメモしていきます。 日本の西の方の地域にいます。 「ベンチャー…

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日々学んだことを不定期でメモしていきます。 日本の西の方の地域にいます。 「ベンチャー」「スタートアップ」「中小企業政策」「観光」みたいなところを中心に取り上げたいと思います。 ただし、起業家ではないので、若干表面的な内容になる気がします。

最近の記事

覚悟のないオープンイノベーションは「善意の搾取」

「オープンイノベーションで地域を変えたい!」 そんな想いで、まずはアイデアソンだ、ハッカソンだとイベントを立ち上げる。よく言われるのは「イベントで終わらせてはいけない」という声。 何か形を残さなければいけない。 そのためイベントが終わってもフォローアップが続く。 その場で集まったチームで、継続的に集まり、地域の課題をどう解決するか実装までやっていこうという流れをつくる。 表面的に見えるのは「地域盛り上がってるじゃん!」 ただ、参加者の本当の声はどうか。 「この取組の主体

    • 行政とベンチャーとの関係

      最近は、Gov-Techという言葉も出てきて、神戸市や福岡市等、ベンチャー企業との連携を取り入れた地域が広がっています。 「行政」と「ベンチャー」、相容れない言葉のようですが、果たしてそれぞれどういったモチベーションで、どういった関係性を築くべきか。 行政を大企業に見立てたオープンイノベーションの議論と捉えると分かりやすいかもしれません。 行政の原資は税金が基本です。 加えて、行政は入札による委託、請負や、補助金のようなスキームで外部にお金を出す仕組みを持っています。 委託

      • 観光分野におけるデジタルマーケティングの違和感

        観光振興においてよく「SNSで情報発信しましょう」「デジタル情報でないともうお客様に届きません」的な発言を耳にします。 確かにそのとおり。間違いない。世界はデジタルの波に飲み込まれており、特に外国人観光客等、遠隔地の方にも情報をお届けしようと思うとITは親和性が高いので、どんどんデジタル化していくのはよいことだと思います。 ただ、どうしても違和感が。 何故、コンバージョンについては語らないのか、、 コンバージョンの定義は以下のとおり(webで検索)。 コンバージョン ネッ

        • オープンイノベーションとCSV

          よくCSRと比較されるCSV(Creating Shared Value)。 ただ、実際はオープンイノベーションと比較した方がいいんじゃないかと最近思い始めました。 それぞれの定義は以下のとおり(wikiより)。 オープンイノベーション 自社だけでなく他社や大学、地方自治体、社会起業家など異業種、異分野が持つ技術やアイデア、サービス、ノウハウ、データ、知識などを組み合わせ、革新的なビジネスモデル、研究成果、製品開発、サービス開発、組織改革、行政改革、地域活性化、ソーシャルイ

        覚悟のないオープンイノベーションは「善意の搾取」

          社内人事の決まり方、

          「〇〇に受けがいい」 ⇒ 昇進 「〇〇の仕事は私には無理です。耐えられません。」 ⇒ 異動 こんな決まり方でいいのかな。 他のところはどうなんだろう。 自分のキャリアや人生や、そんなところまで考えてくれる組織って少ないんだなと感じる今日この頃。 これが当たり前になると、どんどん組織は弱くなっていくんじゃないか。 いつか折り合いがつかない時が来るのかも。 逃げ出す準備は今のうち。 ただ、あわよくば、「逃げ出す」のではなく、「新たな挑戦」として次に進みたいと思う。 足踏みす

          社内人事の決まり方、

          地域におけるイノベーション創出の取組について思うこと。

          長いです。日ごろのグチも含めて。 まず「地域でイノベーションを起こします」と聞いて、どんな言葉が浮かぶだろうか。 アイデアソンやハッカソン等の「共創」をテーマとした取組や、イノベーションを語るためのセミナーイベント、中小企業の新事業創出等、色んなテーマが思い浮かぶかもしれない。 今では、これらの動きを”行政”が引っ張っている地域が多いように思われる。シリコンバレーのようにスタートアップのような企業がたくさん排出され、ストックオプション等、それぞれの挑戦者がエグジットするこ

          地域におけるイノベーション創出の取組について思うこと。

          質問の仕方を変えてみる。

          「あなたの価値を提供したい相手は誰ですか。あなたの本当にしたいことは何ですか。」 今までこういう質問でビジョンを引き出そうとしてました。 この聞き方だと、相手が色んな想いを巡らせてしまって、話があっちにいったり、こっちにいったり、それを一つずつ紐解いて、「でも、本当にあなたが想いが持てるのここですよね?ここに市場があるか調べてみませんか。」みたいな進め方でした。 色んな方のお話を聞いて、自分のターニングポイントの一つに「死に方」を考えた時だという話を聞いて、これだ、、と。

          質問の仕方を変えてみる。

          「そうあれかし」と思えばきっと世界はそうなるでしょう。

          量子力学における「2重スリット実験」というのをご存知でしょうか。 詳細はこちらの動画をご参考頂ければと思いますが、量子力学の世界において「観測」という行為を加えるだけで「粒子の動きが変わる」というもの。 専門家ではないので、詳しいことは分かりませんが、面白いなと思ったのは、絶対的な物理的な世界でも「認識」することだけで粒子レベルで動きが変わるということ。まるでこの世の中は仮想現実=ゲームの中で、プレーヤーが認識すれば、その世界が構築されるように。 皆さんも、「自分の実現し

          「そうあれかし」と思えばきっと世界はそうなるでしょう。

          挑戦しているヤツがやっぱりカッコいい

          色んなチャレンジを目にしますが、やっぱり振り切ってる人はカッコいい。 浅いビジョンではなく、周りがどう言おうとも、自分が何でこれをやるのかを引っ張り出して、自分の気持ちにして、どんどん市場に入って行って、ビジョンを作り上げ、実行に移していく。 きっと不安なんだろう、 きっと心配なんだろう、 それでも目は輝いて、前へ、前へと進んでいく。 そういう勢いに憧れ、時にはおせっかいして、自分は後ろ姿を眺めている。 自分が何故お金をかけてまでこんなことするのか。 自分にとってのメリ

          挑戦しているヤツがやっぱりカッコいい

          ベンチャーに「原体験」は必要か。

          スタートアップの世界に触れると「原体験」という言葉をよく耳にします。 「私がこのビジネスに至ったのは、〇〇という原体験があったから、、、」 確かに何故その人が上手くいったかを考える時に、何か根源的な理由があるというのは納得できる。 ただ、最近はスタートアップに挑戦する人に「お前の原体験は何だ?」って聞きすぎじゃないかなと。 「原体験」 非常に聞こえのいい言葉ですが、成功者や挑戦中のベンチャーが語る原体験はWhy you?と聞かれた時の、単なる後付けの説明じゃないかなと。 成

          ベンチャーに「原体験」は必要か。

          スタートアップは初期段階でプロダクトづくりをどこまで重要視するべきか。

          世にいうスタートアップは、Webサービスをゴリゴリエンジニアの人が創ってて、KPIを追ってて、リーチ数からコンバージョン率を上げて、、、。 世に出ている「スタートアップの始め方」みたいな本に書いてあるような、所謂スタートアップを思い描くのかなと。 私はスタートアップをやったことも、勤務した経験もないですが、お伝えしたいのは、これって固定概念じゃないですか?ということです。 もちろんプロダクトは大事です。 創ろうとする世界観を示し、マーケットにどこまで受け入れてもらうかを図

          スタートアップは初期段階でプロダクトづくりをどこまで重要視するべきか。

          融資の拡大とベンチャー支援者のポジショントーク

          日経新聞で以下の記事がありました。 (日経記事) 日銀が8日まとめた貸出金統計によると、邦銀による2018年末の国内貸出残高は504兆3974億円と、1997年末以来となる21年ぶりの高水準になった。景気回復と低金利を追い風に中小企業への融資が伸びた。だが現場では、返済能力が乏しく延命するだけの「ゾンビ企業」にすら低利で貸す競争が過熱している。長期の金融緩和とカネ余りは経済の新陳代謝を遅らせ、効率の悪い資金の循環を温存している。 「融資が伸びている」⇒「ゾンビ企業にすら低

          融資の拡大とベンチャー支援者のポジショントーク

          イノベーションを起こさナイト!

          「地域で!」 「イノベーションが必要だ!」 「イノベーション起こせば何とかなる!」 「地域には可能性がいっぱい!」 よく聞く言葉ですが、正直ひどいなと、、、 ①地域って何ですか?? 地域といっても人口1,000人に満たないところから、100万人都市まで色々あり、そこに根付いた文化や経済圏がある訳ですよ、、、。 それを全部無視して「地域」という言葉でまるっと片付けると、本当のところが見えなくなるのかなと。 ②イノベーションって何ですか? イノベーション起こせば何でも解決す

          イノベーションを起こさナイト!

          様々な”起業”のカタチ

          ITの発達により個人の領域が拡大することで、組織に属さなくてもできることが多くなると思われます。なので、今後「雇用」と「起業」は選択肢になるんじゃないかと思っています(今でこそ日本は「雇用」>「企業」ですが、、、) ただ一言に「起業!」と言っても色んな種類があるんじゃないかと思い、勝手に分類してみました。 ①ベンチャー 市場に開拓を起こすこと=ベンチャーであり、新市場創出を目指します。 ②スタートアップ ベンチャーの中でも「急成長」「エグジット(出口戦略)」を意識した形

          様々な”起業”のカタチ

          それでも世界は小さく丸まっていく。

          最近、マクロで見たときの資金調達環境の改善と、そんな中での地域でのスタートアップの意義について考えました。 地域でもスタートアップの可能性は広がっている! そう信じて、いろんな方のやりたいことをヒアリングして、、、 「スタートアップやろう」「スタートアップ目指します!」 こんな声を聴きつつ、もっと可能性が広がっていく、、、 そう信じていました。 「あなたのビジョンは」「どういう世界観を目指したいのか」 こんな会話をずっとし続けて、、、 「こんな世界が見えてきた」「チャレン

          それでも世界は小さく丸まっていく。

          FACT FULNESSを読んだ感想

          話題のFACT FULNESSを読み終えました。 「まるで世界を旅しているような」 そんな感覚を覚えました。自分が知っている、知っていたはずの常識が、全く古いものであり、表面的なものだったことを痛感しました。 著書では一貫してデータに基づいて、世界の姿を表現してくれています。 気づかなかった真実もあれば、気づいていたはずの真実もあり、その真実も本当かどうか、様々な見方によって変わっていくけど、それを可能な限り正しく捉える努力をしないといけない。 「数字を見ないと、世界のこ

          FACT FULNESSを読んだ感想