６月定例議会が行われ（2021年6月7日）、議案第８号として「市長及び教育長の給料及び手当の特例に関する条例の制定にについて」が上程されました。

そこで、私の考えを討論にし議場で述べましたので、原文を以下に載せます。

議案への賛成討論

議席番号１１番　畷ビジョンの会　長畑浩則です。
議案第８号　市長及び教育長の給料及び手当の特例に関する条例の制定について賛成の立場で討論をさせて頂きます。

今回の減額は、学校給食センター元職員の不正が判明したことによる市民皆様への謝意及び責任を明らかにすることが主な提案理由となっています。市民への謝意に関しては理解できるものでありますが、責任となりますと疑問を感じていますので、その点について先ず時系列に説明をさせて頂きます。

私は2015年より私会計を公会計へと何度も議場で発言させて頂きました。理由は色々ありますが、一つには不正の温床になりかねない、でした。

その後、2017年1月20日に東市長が就任されます。しかし、2018年度の予算またそれに関する決算までは前市長の采配でした。しかし、2019年度の予算からは東市長の采配となり、そして、2019年2月25日に行われた定例議会において前市長が任命した前教育長の後任として現在の教育長を任命されました。つまり、2019年度、全ての点において東市長体制となり動き出します。

その東市長体制の中で、私が訴え続けてきた給食費の私会計から公会計への移行に着手することとなります。

市長が任命した教育長のもと公会計移行の準備に入られ、そのために2020年4月1日付けで学校給食センター所長と所員の異動を行いました。その公会計への移行準備作業中に、2019年度分の不正がわかり、2020年9月8日夜に教育長、9月9日午後に市長が知ることとなります。

つまり、教育長の就任した数ヶ月後に今回の事件は起きてはいるものの、これまでの慣例通り教育長としての業務をそのまま引き継いだ中であります。しかも、就任翌年度には給食費の公会計移行の準備に入られているのは明らかであり、これ以上のスピードで改革を進めることは誰が教育長になっても出来なかったと考えます。となりますと、今回の横領が明らかになったのは、教育長として精一杯努力した結果であったと判断できます。

また市長についても、責任というより過去の市長が誰も手をつけなかった四條畷市学校給食会の改革を推し進めた結果であります。職員の任命責任を問われるかも知れませんが、現市長が就任する以前より公会計になっていれば、そもそも横領など起こるはずはなかったのです。何十年と私会計をほったらかしてきたこれまでの方が問題であったと判断するべきではないでしょうか。

多くを語りましたが、私が長きに渡り私会計より公会計へと訴えたことにより東市長体制で公会計へと舵を切った結果、このような事件が明るみになったことに対し、色々と思うところはあります。

しかし、既に警察の捜査が行われている現段階においては、市長及び教育長の責任は、本市として当初の予定より遅れることなく公会計へ進める事であると思います。

その上で、市長には本市のリーダーとして世間を騒がしたことに対し、また、教育長には四條畷市学校給食会の会長として、両名には市民に対しての謝意が必要であるのは理解します。しかし、減給まで必要かと考えれば、疑問であります。ただこの点については特別職として自らの判断でありますので、尊重し議案に反対するものではないと考え、以上、長くなりましたが討論とします。

市政報告１５５号

この記事に関連する私の書き込みを、以下にリンクしておきます。

追記

給食センター汚職関連と題して多くの記事を書いてきました。

その事件も刑は確定しましたので、全容報告として市政報告を発行しています。
今までの報告より、より詳しく知りたい方はお読み下さい。

＜了＞