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条件とターゲットは別物

採用活動をする上で、条件とターゲットをわけて考えられていますか?

多くの企業をご支援する上で条件とターゲットをごっちゃにして考えている企業に出会うことがよくあります。

「狙っている人物像?30歳以下の人だね!」という感じです。

ですが、条件とターゲットを一緒にしては採用が活動はうまくいきません。

採用を成功させるための条件とターゲットについてお伝えします。

条件とターゲットって何が違うの?

条件とは

条件というのは、採用をするための基準のこと。

「職場には若手が多いから30歳以下の人じゃないと定着できない。」
「力仕事だから男性の方がいいかな。」
「運転しないといけないから運転免許は必須だ。」

みたいなやつです。

この基準を超えないと採用ができないよ。
というものが採条件になります。

ターゲットとは?

一方でターゲットとは、魅力を伝えたいターゲットのこと。

例えば条件でお伝えをした、「30歳以下の運転免許を持っている男性」というところからさらに掘り下げていき

給与も平均的だし休日も多いわけではない。でも仕事は15時に終わるから夕方時間があるんだよな。その時間を利用してジムに通う人も多いし、力仕事だから社員はマッチョが多い・・・

よし!20代で運転免許を持っている男性の中でも、筋トレが趣味で今の生活では満足に筋トレに時間を割けないことに不満を持っている人を狙おう。「給与は平均的で構わないからその分自分の時間を確保したい!なぜなら筋トレがしたいから。」という人だ!

というふうに人物像を具体化したものです。

なぜ条件とターゲットを分ける必要があるのか

条件とターゲットがごっちゃになっている企業からすると「なぜ条件とターゲットを分ける必要があるのか?」と疑問に思われます。

採用する側としては30歳以下の運転免許を持っている男性が来ればいいので、筋トレが好きとか関係ないからです。

筋トレが好きな人が来てもいいし、筋トレが好きじゃない人が来てもいいのですから、「わざわざ筋トレ好きにターゲットを絞る必要があるのか?」と疑問に思われます。

たしかに、条件に合致する人であれば採用はできるのですが、条件だけで採用活動をしてしまうと企業の魅力が伝わりづらくなってしまいます。

例えばあなたが炊飯器を買いに行ったと想像してください。

そこにある炊飯器は全部美味しくお米を炊くことができるので、購入する側の条件は満たしています。

では、幾つもある商品の中で何が決め手で一つの炊飯器を選ぶのでしょうか?運?価格?

答えは自分のニーズに合っているかどうかです。

「5人家族だから一番大容量のものがいい」と思っている人もいれば「一人で使うから小さくて保温機能が充実しているものがいい」という人もいます。

このように同じ「炊飯器を買いたい」と思っている人でも、どんなものを求めているかはまったく異なります。

そういった求めているものを特定して魅力を伝えるためにターゲッティングは必要なのです。

ターゲッティングをしなければ、自社の魅力が伝わりづらくなってしまい求職者の目に留まらなくなってしまいます。

先ほどの筋トレが好きな人を狙った例でいうと、30歳以下の運転免許を持っている男性に対して訴求をしたら、会社の特徴である「帰る時間が早い」ということしか伝えられません。

いろんな求人がある中で埋もれてしまいます。

一方で、「筋トレが好きな人を狙う。」とターゲットを絞っていれば、「16時くらいからジムに通える。仕事でも体を動かすからカタボラない!実際にマッチョが多い!」と求職者に刺さりやすい魅力を作ることができるのです。

さらにいうとターゲットが明確なので「お昼休憩とは別に間食を好きな時間にとっていいルールを作ろう」「ストレッチポールやヨガマットを購入して休憩時間中に使えるようにしよう」と福利厚生も考えることができるのです。

ただし、条件は条件で必要です。ターゲットにこだわりすぎると

条件とターゲットを決めて採用力を高めよう

ターゲットが明確になれば訴求も強まります。

つまり会社として採用力が高まります。

有効求人倍率が上がり、採用の競合も多いからこそ、条件だけで終わるのではなくターゲットまで考えるようにしましょう。


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