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信頼関係(ラポール)をぶっ壊す!

 催眠という世界に関わってくると必ず必要になってくる信頼関係(ラポール)を組んでからセッションに入ることが多い。特に「古典催眠」と呼ばれる【〇〇ができない】【〇〇になる】と言った昔ながらの催眠術では特に必要な要素で催眠を掛けるときに『催眠術師』と『被験者』という関係を位置づけなければあまり掛かりたいと興味があっても無意識が信頼関係を結べていないので「この人に掛かっても良いの?」と不信感を作ってしまって中々掛からなかったりすることがあります。特に最初はテストを受けて反応がなかったけど掛ける人の話をよく聞いたり自分の意見を言って話し合ったりしたときに物凄く納得したのでもう一度試したらテストの反応が変わったという人も中にはいました。

日常のラポール

 日常でのラポールと言えば例えるなら会社の「上司」と「部下」でしょう。「上司」と「部下」という関係が出来ているので仕事上の関係が上手く行っています。ある日突然、上司が部下に「愛人になってほしい」言われたらどうなるのかわかりますよね?違うラポールが組めている場合は愛人関係になることが出来ることも可能なのかもしれませんが、「上司」と「部下」でしかラポールが組めていなければ一気にラポールがぶっ壊れます。「上司」と「部下」の関係がぶっ壊れてしまえば、相手は今までの上司を「上司」とは見れなくなり不信感を抱いたり今までの対応はされなくなってしまうでしょう。

なので関係を結ぶ為には日常生活の中であれば特殊な技を持っていない限りは時間を掛けてラポールを組んで行くべきだと思います。

強引な押し売りや誘いはラポールをぶっ壊す!

 強引な押し売りや誘いはラポールをぶっ壊します。
そのことを考えると体育会系のノリでガンガン行くセールスマンとかは結構裏では嫌われていますよね。(僕は嫌いです)
それと、わざわざ家に訪問までしてくる宗教勧誘のおばちゃん2人組もラポールをぶっ壊してくる対象です。

でもあの人たちはラポールを組むことなんて考えてないでしょうから最初から壊す何もないんですけどねwww

別でネットの広告が嫌われるのはいつも出てくるからでしょう。
自分にとってベネフィット(価値)がないため数の多さに広告や広告主の企業に不信感やマイナスイメージを持つのです。

だから僕は【広告】より【広報活動に力を入れろ】と言っています。
広報は押し売りでは無く【自己開示】(自社ブログやSNS)や【外部からの評価】(レビューやWEBメディアなどの媒体)に近いので信頼度や安心感が高く不信感も抱きにくくラポールも組めばその後はずっと続きます

実は催眠関係の仕事をしていない時は、私はとある企業の『企画・広報』の担当者として仕事をしています。宣伝や広報も催眠や人間関係に似ているところもあって密かにおもしろいと感じている職業なのです。

言葉の選び方は慎重に

 これは私も気をつけないとイケない点であり失敗をしたときには【恥】と心構えています。押し売りの近い状態で誘った過去でラポールが壊れて人間関係に後悔したことがあるためです。まず、その人との関係を考えることが大切でこの関係で”こんなこと言ったら絶対逃げるだろうな”とか”嫌われそうだな”、"やはり時間を掛けるべきだろうか?”と最初にイメージします

その後にもう一度その人の関係をついて考え言葉を選びその人の越えてはイケないラインを考えます

ラインを考えることができたら次に「誘いたいこと」があればその人にとっての「ベネフィット」(価値)を考えます。ベネフィットなどはマーケティングの分野で学ぶので興味がある人はそちらを学んで下さい。僕はこの本で学びました。

 映画に誘いたい子が居るとするのであれば『映画に少しでも関心を持つ子』を誘うのが普通ですが『一緒に映画観に行ってくれない?』だけではよっぽどの信頼関係がない限り中々難しいでしょう。行ったときにその人が「行ってよかった」とイメージを起こさせることが出来なければ「でもな〜」と躊躇されたり考えさせられるのは確かですし「面白そう!これがやりたい!行く必要がある!」と思わせなければ難しいわけです。

なので宗教勧誘やベネフィットが無い商品を押し売りされても『自分』にとっては不必要なわけなので物は売れないわけなのです。

 逆にベネフィットが無いものでも売れてしまうだとか行ってしまったというのは相手側のラポールの構築が上手で「商品の価値を買う」のではなく「その人と話したり会ったりすることの価値」があるからなのです。それを上手く使った職業が「キャバ嬢」や「ホスト」なのでは無いかな?と思ったりします。「あの人とのトークが楽しい」「あの人といると気分がよくなる」なので長い時間いたいが為に商品を買ったりする。ベネフィットが無いのではなくベネフィットが商品ではなく人に当てはまっているということなのです。

信頼関係を壊さず価値を与え続ける

 私は、強引な勧誘もしませんしその人のことを思って情報を提供したりすることが多いと自分で思っていますしやってきたつもりです。
イベントなどで顔を出しても「催眠術に掛かりたい」と興味を示してくれる人あればその人のためを思って情報を提供したり掛けますし逆に興味がなくやる気も無いという人には掛けません。だって興味がない人は「掛からない」のですからお互いにメリットの無いことをするよりもお互い興味のある話をしたほうが良いと思います。

そのほうがラポールが組みやすく仲良くなりやすいと思います。

 自分が好きでも相手が嫌なものだったら押し付けても相手が気分悪いだけでしょ?その人に完全100%拒絶反応させられたら何言っても否定されるんだから元に関係に戻るまで時間がかかるのなんて当たり前でしょう。特に押し売りとかは被暗示性の高い人なら可能性はゼロではないかもしれませんが通常の人や通常の会話手法であればラポールなんてぶっ壊れますよ。

好きな物をススメたいときには相手にとってメリットがありそうな話題と絡めて話すことです。

 この点に関しては通常(昔ながら)の催眠である古典催眠を掛けても治らないので誤解はしないようにしましょう。潜在意識を引き出す能力でしかありませんから基礎となるやり方が脳になければそれを発揮できないのです。

新しい催眠術などではそれが出来ことはありますがそれをしたとしても意識上でも出来るように基礎して学ぶことは大切です。催眠術はあくまでも技術であって魔法ではないのです。

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