SIIF 常務理事 工藤七子

社会的投資推進財団(SIIF)常務理事 専門分野:社会的インパクト投資 興味があること…

SIIF 常務理事 工藤七子

社会的投資推進財団(SIIF)常務理事 専門分野:社会的インパクト投資 興味があること:オルタナティブな通貨、贈与経済

最近の記事

新法人発足およびアカウント移行のお知らせ

この度、一般財団法人社会的投資推進財団は、2019年10月1日をもちまして、一般財団法人社会変革推進機構と合併し、新法人「一般財団法人社会変革推進財団(Japan Social Innovation and Investment Foundation, 以下SIIF)」として発足することといたしました。 合併に伴い、これまで個人アカウントで投稿してきたnoteは新組織のSIIF広報アカウント(https://note.mu/siif_pr)に移行いたします。今後は、インパク

    • 新しいソーシャル・ベンチャーの台頭

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      • 資本市場の中でのインパクト投資とは 後編

        ■ シリーズ: ESGの一歩先へ 社会的インパクト投資の現場から ■ 日本取引所グループ総合企画部課長の須藤奈応さんをゲストにお迎えし、資本市場の中でのインパクト投資について語るブログ後編。前回は海外の証券取引所でのインパクト投資に対する取り組みや、社会性の評価ツールの重要性についてお話しました。 (左)日本取引所グループ総合企画部課長 須藤奈応氏 (右)SIIF常務理事 工藤七子 事業に対するファン投資家を増やしていく 工藤七子(以下、工藤)起業家と投資家との

        • 資本市場の中でのインパクト投資とは 前編

          ■ シリーズ: ESGの一歩先へ 社会的インパクト投資の現場から ■ (左)日本取引所グループ総合企画部課長 須藤奈応氏 (右)SIIF常務理事 工藤七子 GSG国内諮問委員会では2018年8月に「ソーシャル・エクイティファイナンス分科会」を設立し、7回にわたって「社会的インパクト時代の資本市場のあり方」について議論を重ねてきました。分科会の成果として、2019年5月27日に『社会的インパクト時代の資本市場のあり方−社会課題解決に事業として取り組む企業の持続的成長を支

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          世界のインパクト投資家は 何を考えているか

          ■ シリーズ: ESGの一歩先へ 社会的インパクト投資の現場から ■ 「受託者責任」の解釈が話題になる理由 大手の金融機関や機関投資家によるESG投資※1やインパクト投資への取り組みが進む中で、必ずと言っていいほど話題にされるのが、「受託者責任」の解釈です。これについて近頃、世界的なインパクト投資の現場で議論の潮目が変わった、と感じることが何度かありました。 そもそも受託者責任(Fiduciary duty)とは、一般的に受託者(アセットオーナー※2から資産の運用を受

          世界のインパクト投資家は 何を考えているか