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クソゲー探索:Shoot them

巷にあふれるゲームの数と言ったらそれはもう星の数ほどといっても過言ではないかもしれません。世界には数々の名作があります。そしてそれと同じくらいかそれよりも多くクソゲーも。

魔境のSteam

ゲーマーならほぼ全員が知るところとなっているSteam。個人でも簡単にゲームを登録して発表できるため、様々な(雑な)個人開発ゲームが販売されるプラットフォームとなっています。

思いつきだけで開発したであろうゲーム、深夜のノリで開発したであろうゲーム、そんなゲームが沢山Steamには埋もれており我々クソゲー雑ゲーを愛する変人共は日夜Steamでそんなゲームの発掘作業に勤しんでいるのです。

そして今日ご紹介いたしますゲームは「Shoot them」。FPSゲームでございます。ルールは簡単。向かってくる女の子を撃ち殺すのみ。

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設定が謎

東京のような華やかなフィールドに全く似つかわしくないごつい銃を持った、手から察するに男性でしょうか、がひたすら女の子から逃げ回り、そして撃ち殺す。単純明快おじいちゃんの認知症防止にも役立ちそうなゲームです。

ゲームモードは本当に潔く、指定された人数を殺しきるミッションモード、無限湧きする女の子を精根尽き果てるまで撃ち殺し尽くすスコアアタックモードの2種のみ。武器は3種類(ピストル、AR、ナイフ)。フィールドも2種類。過剰生産過剰消費のこの時代へのアンチテーゼが込められた内容となっています。

つまりストーリーも背景も、作中では一切語られることはありません。マジでいきなり東京に銃とともに放り出され、襲ってくる女の子を撃ち殺す作品が始まります。

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雑なお色気

向かってくる女の子、撃つと可愛らしくも繰り返し聞くとうんざりするタイプの声を発します。女の子は3種類。どれも違う声を出します。パターンは同じです。胴体を撃つと服がだんだん脱げていき、最終的には下着に。ムヒョーこいつぁ嬉しいぜとっつぁん胴体を撃ちまくって遊べ!と思いがちですがこれには罠があります。

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物理で殴る

女の子は大人数で襲いかかってきます。対してこちらはプレイヤー1人。下着を見るためにチンタラ胴体を撃っていたら数に押されて殺されます。なんという定めでしょうか。つまり残された道はヘッドショット。アホ面かまして一直線に突っ込んでくる女の子の脳天に連続で弾をぶち込みます。ちなみにこれだと服は剥げません。おめでとう。服と引き換えにゲームクリアです。とはいえ問題点はまだあります。このゲームはAIがかなりバカなのです。

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WORLD WAR Z(もどき)

女の子たちは囲い込んで叩くことを知りません。回り込むことも知りません。ただひたすら、銃を持った男相手に素手と質量を武器に一直線に突っ込んできます。大量の女の子たちが主人公向かって一直線に走ってくる様はまるで某ゾンビ映画のよう。確か映画と同名のゲームにも東京ステージが存在しました。このゲームの開発者は先見の明があります。ともかく、これに気づくとこのゲームはクソ簡単になります。一直線に突っ込んでくるよう走り回って誘導しある程度集まったら処理していく。これでゲームクリアです。

私しむしこはFPSにほとんど触れたことがありません。(BF3とHomeFrontをシナリオクリアした程度)そんな私でも速攻でメインステージはクリアできたところを踏まえてもこのゲームはかなり簡単なようです。

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戦略(走って撃つ)

武器は初期装備はピストルとナイフ。ARはステージのどこかに落ちているのを探さねばなりません。どっこい弾は最初から持っている分に加え、フィールド上に無限湧きします。そして女の子たちは主人公のダッシュに追いつくことはありません。つまるところ唯一の戦略性を生み出せそうであった残弾数の概念すらかなぐり捨てた、女の子の脳みそをエイムの練習台にするだけのゲームに成り果てています。でも、そう考えるとそれはそれでありかも…?

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そもそもを考えると

コープスパーティー、がっこうぐらし、その他いろいろな作品に存在する美少女が惨たらしく殺される描写は一定の支持を経ています。そしてFPSゲーム等々では殺されるのはいつもむさ苦しい男ばかり。男女平等のこの社会、美少女も平等に銃で脳をブチ抜いてあげる、そんな世界のことを考えた先進的なゲームなのかもしれません。

ぶっちゃけしむしこ的には可愛い女の子を殺す描写はアリなので、FPSの練習用のものだと思えばこのゲームの評価は思ったより高くなります。ユーザー対象は極めてコアですが。

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無い訳では無い楽しさ

単純なゲームほど奥が深いと言います。このゲームもFPS練習だったりスコアアタックと考えれば意外と楽しめます。プレイヤー自らで弾を補充せずに挑んでみたり、ヘッドショットのみを狙ってみたり、逆に図体のみを狙ってみたり。縛りプレイを考えると思ったより遊べてしまうのが謎な魅力です。FPS自体の魅力とも言えますが。

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垣間見えるフェチ

世の中には巨大娘フェチであったり、小人フェチであったり、常人にはよく理解し難いフェチが存在します。ですがこのゲームに存在する美少女を撃ち殺すゲームを買う奴なんだからこんなフェチも持ってるだろうと言わんばかりのこの巨大娘!小さすぎて画面に入らない小人も同時に存在します。なかなかこのゲーム、こういったところでは馬鹿にできません。

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進撃の巨人

巨人を討伐するゲームはPSVやPS3や4辺りにあった気がしますが、巨大娘を討伐するゲームは存在しなかったのでは?やはりこのゲームは先見性があります。通常サイズではお色気の面では役立たずだったヘッドショットも巨人相手には別で、倒れたデカ女の子のパンツを見られる殺し方に早変わり。何かに目覚めそうです。

ピクシブ辺りで巨大娘を検索すると一方的に蹂躙される絵が目立ちます。フェチはそういうのが好きなのでしょうか。私はあいにく巨大娘フェチではないのでそういったものに理解は示せないのですが、このゲームの女の子はサイズ問わず主人公を殺しに来ています。フェチが好きであろう巨大娘に蹂躙されることができるのもこのゲームの特権です。

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考察(無駄な)

このゲームにおいてストーリーや背景は一切語られないと先述しましたが、語られていないだけで存在はするかもしれません。このゲームの敵女の子は3種類存在しますがそのうちの一人の攻撃時のボイスは「当たってぇー!」となります。順当に考えればプレイヤーに攻撃が当たれ、ということでしょう。封鎖された街。プレイヤー一直線にめがけて大量のクローンとともに襲いかかってくる女の子。家族を人質に取られ、主人公を殺せと命令されているとか考えてしまいます。そう考えれば可哀想…には別に感じないので脳天を躊躇なくぶち抜いてあげましょう。だってこいつら主人公の死体を死体蹴りしてくるんすよいやマジで。

公式設定(一応の)

Steamのページを眺めていたら説明文のようなものを発見。英文だったのでスルーしていましたが実は設定について述べられていました。

「A group of beautiful girls seemingly harmless to human beings and animals are actually clone female soldiers transformed by war scientists. They are not afraid of pain or death. They can smell the breath of the target a hundred miles away.」

えーと、訳すとつまり

「人間や動物にとって危険でないように見える美少女達は、実際は戦争科学者による女性兵士のクローンです。彼女たちは痛みや死を恐れず、数百マイル先の標的の息を嗅ぎ取ることができます。」…

の割には単身素手で突っ込んでくるってバカじゃね!?ケモミミの女性兵士!?

思った以上にすごい世界が待っていました。というか作中で語りなさいよ無駄な考察してしまったじゃない。じゃあ死体蹴りにも納得よ。

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総評

後半は良いことを書きましたが、割とゲームとしてはつまらないタイプなので購入の際はご注意ください。ネタにはなりますが。値段は100円。チェリオのジュースと同額か安い程度です。なら買ってもいいか。女の子を撃ち殺してみたい、GTAで女性NPCばかりを撃っている、巨大娘フェチ、小人フェチにはおすすめです。

ちなみに今作がそこそこ好評だったようで、第二弾の発売が決定しています。私は買います。

それではご機嫌よう。

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作品名:Shoot them

開発元:Cтрельба
パブリッシャー:Cтрельба

https://store.steampowered.com/app/1192890/Shoot_Them/

そうか開発はロシアか…


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