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童貞の後輩がデキ婚したから、宝くじは当たるかもしれない 最期の1年 残り269日

「童貞の後輩がデキ婚した」

何を言ってるか分からないと思うけど、童貞の後輩が数年前にデキ婚した

だから 宝くじは当たるかもしれない

自分たちのコミュニティで一番若い後輩 

気が遠くなる位アタマが悪いコミュニティに居た自分たちが、全員とってもめんこしてた若い子だ

これまた、超強めの先輩が人材発掘してきた

先輩が単発のバイトに行った先で見つけてきた逸材だ

ライブの打ち上げや飲み会の手配 機材の搬入や撤収を10代の頃から手伝ってくれていた

自分たちの音楽活動に関して所謂ローディーの様な動きをしてくれていた仲間だ とにかく手際が良かった

ライブの打ち上げ会場予約を頼んだら、そこまでのタクシーも全員ピッタリのれる台数分を手配していた(なんでこんなオッサンみたいな手際の良さなんだ笑)

物販を任せたら、よそのバンドのCDも売る様な商才があった
(意味わからない笑)

自分たちのコミュニティに若くして入ってきた、野球の強豪校にて寮で生活していたユウタ

暴れん坊すぎて寮も学校もクビになったエース級のヤンキーだ

免許取得と同時に軽自動車を購入

スノーボードに向かってる途中で車が滑って事故

まだ滑ってない段階で滑ってるというか、勢いが凄すぎる笑

スノーボードする気を失ってボロボロになった軽で帰る時、ヤケクソで運転していたらオービスで自撮り 免許も軽自動車も失った

やってられない彼はヤケ食いして、ノロウイルスに感染

神様が居るのなら意地悪すぎる

この時点で宝くじくらいならアタリそうな感じがあるユウタ

そんな破天荒で暴れん坊の童貞がデキ婚

彼の存在そのものが

「宝くじは当たる人には当たる」という事を肯定している笑

今、とっても規則正しい
5:30起床 23:30就寝の生活をずっと続けている証が、毎日朝まで飲んでいた頃のお話

2024年 1年間 クリエイターとして限界に挑戦中

最期の1年 クリエイティヴな気持ちを完全燃焼して燃え尽きる活動中

札幌のクリエイター 証です

彼のお小遣いは月3000円

プライベートと、彼の家族の事もあるので「ユウタの事、noteに書いていい?」と聞いたら「良いっすヨォー!w」と気持ちの良い返事が返ってきた
ユウタはnoteを知らないと思うけど、許可は得た笑

1ヵ月3000円で暮らしている彼に「くしどり」をたらふく食べさせるという慈善活動に取り組んだ証へのリターンだと思っておこう

彼のお小遣いは3000円だった、昼は弁当を持たされていた

若くして育児が始まって、彼の収入で車や家を維持しながら育児と家事を両立してたキレーなかーちゃんのやりくりは神の領域に達している マジでこの子とくっついてくれて良かったと思う

彼との出会い


彼を人材発掘した先輩がライブハウスに連れて来て紹介された

「若いのに声デカいし、全然ビビってなくて良いなァー!」
と思った 気持ちの良い野郎だった

「童貞です!!!」

「自分、童貞です!」と言われて爆笑した

ヤンキーなのは見ればわかるけど、童貞までは黙ってれば分からないのに可愛い野郎だと思った

別に童貞を拗らせてた訳じゃなくて、シンプルに年齢が若かったのであんまり女の子好きじゃねえのかなと思っていたら 彼は女の子が大好きだった
「どう接して良いか分かんねえんすよね笑」

暴れん坊の彼は意外とシャイだった 漫画みたいなヤツだ

自分より30cm以上デカいホストに胸ぐら掴まれてる時も
「早く殴って見ろよ、この野郎」と煽ってるユウタが女の子の前だと喋れなくなる 可愛いと思った
ので 俺は(面白がって)ユウタをどんどん仲間に紹介した

アル中の家で宅飲みしてたら漏らした

当時、youtuberのアル兄わかさ宅で毎日飲み会していたので、ユウタも早速ココに連れて行った

来る者拒まず 去るモノ追わず 知らないヤツまで入ってくる
わかさ邸はまるで公園や図書館の様だった

足の踏み場なんてどこにも無いし、比較的新しめのペットボトルの上に座るのが汚れないコツ 潔癖の自分はルームスリッパを持参していたが、1週間で慣れて何も言わず厚底のブーツでそのまま入る様になった

ここでもユウタは気持ちの良い飲みっぷりで、強要してないけどイケイケに飲酒していた
暗くなったらアイフォンの電気で照らしながら飲んだ(電気止まってるから)
ここではアウターを誰も脱がない(札幌なのに暖房無いから)
カップ麺はあるけど、お湯を沸かす手段が無い
ユウタはすぐこの環境に適応した 若いのに立派だ

「オレでーす!!ww」

ある日、起きたら仲間の1人が「ヤバイっす、、」と証に深刻してきた
「どうしたの?」と聞いたら、夜中起きた瞬間「ユウタがなぜか部屋のど真ん中でオシッコしていました、、」との事
たしかにいつものゴミと焼酎の匂いと違ってなんかションベンくせえな、、と起きた瞬間から思っていた
「なんで止めなかったんだよ」と尋ねると
「俺が寒くて起きた瞬間に立ってて急にチンポ出したから、、え??ユウタ??って話かけたんですよ、、そしたら、、」

「オレ オレ!!オレでーす!!wwって言いながら小便し初めて 怖くて見ないフリして寝ました、、」

意味が分からねえ笑

酔っぱらって寝たユウタはトイレと間違ったらしい
確かに部屋汚すぎるけど トイレというよりはゴミ処理場だった
まぁ間違ったならしょうがない 自分の部屋だったら出禁にして清掃費を請求するけど、わかさ邸は何回ボランティアの後輩が清掃に入っても3日でゴミ屋敷になるから いまさら小便くらいどうでも良い

でも、流石に匂いだけ撤収して欲しいのでユウタを起こして、とりあえず散らかった小便を片付けてもらう事にした

「〇〇君からヤキ入ったらどうしよう、、」
ユウタは青ざめた このコミュニティに紹介してくれた先輩がこの話を聞いてヤキが入ったらどうしようと頭を抱えてた

もはや家主のアル兄わかさや、わかさ邸に散らかった小便なんか1ミリも心配していないユウタはやっぱりネクストレベルだった

そんな毎日を過ごしていた俺たち

ある日ユウタがたまり場になってた階段に現れて俺たちにこう言った

「俺 童貞卒業したわ」


ヤンキーの鏡、上下関係の権化の様なユウタが急にタメ口で皆に報告した

情報が多すぎて皆して「!?!?」となった

刺激的な体験ってのはそういう、1人の人間を変えてしまう位の力強さがある

「俺、これから色々と頑張るわ」

力強くそう語るユウタに寂しさすら感じた俺たち

圧倒されて誰もリアクションをとる事が出来なかった

自信のついた男の子の 良い表情をしていた

この時「やっぱり女の子って偉大だなぁ、、」と思った コントロール不能な暴れん坊ヤンキー ユウタのキャラクターや上下関係の概念を一発でここまで変えてしまうなんて

その日を最後にユウタの姿を見なくなった

YUTA「肺炎で入院しました、、」

グループLINEに一本の通知が入る

俺たちは爆笑した

勢いづいて女遊びしていると思ったらあまりの興奮に肺炎になったユウタ

入院の孤独は堪えたのだろう 考える時間が山ほどあったのだろう

退院したユウタは以前にもまして上下関係を重んじる様になった

どこか勢いを失った様にも見えた

YUTA「妊娠してました」

童貞toデキ婚

こんな事あるのか!!!

おめでたい 普通にめでたい笑

もう爆笑を通り越して皆で爆発するかと思った

人生がRTA こういう人間が実在するのがヤバい

というか、精子まで勢いあるのヤバいってユウタwww

「オレオレ!!オレでーす!!www」

あの時と同じ勢いじゃないか笑

勿論無事に生まれて来た、嫁さんの情報は未だ知らなかったけど
ユウタの子ならどんな感じに産まれて来ても生命力の塊だと誰もが信じて疑っていなかった

育児が落ち着いたユウタを飲みに誘ったらお小遣い3000円で戦う会社員になっていた

見た目はなぜか初期のEMINEMみたいになっていた(なんでだよ)

タッチパネルの居酒屋に行ってもなぜか「すいません!!」と大きな声で店員を呼ぶユウタと居酒屋に行くと証は「すいません、、」という気持ちになる

ユウタを見ていると、宝くじとかバカにできないなと思う


ユウタの存在そのものが宝くじだ 年末ジャンボ 童貞ドリーム

出会い系サイトのログインボーナスだけでメッセージをせっせと送っていたけど3000円でどうやって女の子と遊ぶつもりで居たんだろう

最期に会った時 年明けにお土産を持ってきたユウタ

「転職先がブラックで 新入りのシゴキが凄くて、、」と言っていて

「結構エグイの?」と聞くと

「年末、社長の思い付きで俺だけ徹夜でソバ打たされました、、これ、、徹夜で俺が打ったソバです 食べて下さい、、」

ユウタは俺にソバを渡して、古いボクシーに乗って帰って行った

ソバは微妙にクオリティが高くて、ユウタだなぁ、、笑 と感じた

アイツその内 大物になるに違いない

残り269日

ライブが決まったらユウタにも連絡しよう

また、キックから選び直そう

【音源と映像】


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