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【宮古島帰省日記】Vol.5 | September.

宮古島に秋は来ない。
厳密に言えば、少し寄り道してくれるだけ。

俺が秋を初めて感じたのは高校3年生の頃。
受験で京都を訪れた時、紅らめた紅葉と高い空に唖然とし、常に上を向いて歩いた。

今もそんな感じで人生を歩いている。
大袈裟かもしれないけれど、あの頃は下をよく俯いていたかもしれない。


9月は転機が多かった。

前職を辞める決断をし、人生がまた大きく動いた8月。
多くのものを失った気もしたけど、それでもたくさんの人に囲まれていることを知ったし、愛情や可能性にもたくさん触れた暖かい8月だった。

そこから一度自分を見直し、リスタートを図るために9月の頭に宮古島に帰省した。
なんてカッコつけて言うけれど、免許の取り直しやうつ病や他の病気の治療という名目もあるけれど。

何はともあれ、一度自分の人生をある程度のリセットし、計画を立て直す時間が欲しかった。

それを世界を見渡しても、こんなに自由に満ち溢れた島に帰省して自分を見直すことができている。幸深い。


もうちょっと掘って具体的に9月を振り返る。

良くも悪くも自由だった。
時間・仕事・精神の3軸で考えて、かなり自由に過ごした。

相変わらずお金はあまりなかったけど、正直十分すぎるくらいの生活ができた。

そこで感じたことで言うと、人生には無駄なことが結構あったんだなってこと。

生きていくために必要なことは、健康的な体生活に困らないお金、そして豊かな感受性(心)だと感じた。

それぞれを振り返ってみる。


健康的な身体

健康的な身体を整えるためにしたことは、生活習慣の見直しだった。
具体的に分解するとまずこの1ヶ月で着手できたのは運動と食事の2つ。

宮古島には十分すぎるほど運動の機会が溢れていた。

俺がやっていることは主に3つ
・毎週水曜夜/日曜朝にある社会人サッカー
・毎週木曜夜にあるフットサル
・週3のジム

こんだけやればまぁ痩せるだろうと。
全然現役の頃よりは動けてなかったけど、それでも十分すぎるくらい精神的な解放感と快感、身体的な成長をこの9月の1ヶ月間だけで感じた。

食事に関しては実家の恩恵を全開で受けた。
父親の趣味が「スーパーで買い物」と言うことを今回の規制で初めて知った。
めちゃくちゃ笑ったけれど、それでも俺にとってはこの趣味がプラスに動いた。

鶏肉を毎週2キロずつ買い茹で鶏にして毎日400g摂取、白米は毎日1.5合、フルーツでのビタミン摂取を毎日心がけ、大好きだったコーヒーは15時以降は完全に絶った。

毎日1日2食でカロリーを計算して良い感じに習慣にした。

これくらいのことをすればそりゃ痩せる。1ヶ月で筋肉量をほとんど落とさずにMAX4キロ落とせた。

今月の目標は3キロだけだったので、全然合格ライン。
体重はむしろあまり気にせずに見た目だけを重視して内臓脂肪をゆっくり減らしていった。

スタートにしてはまぁまぁ上出来ではなかろうか。
それでも改善はやはり睡眠。
1日8時間は確保して早く起きたい。

10月の目標のところでそこについては触れよう。


生活に困らないお金

お金については携帯代などの固定費を抜いて2万円も使っていない。

毎日親父の現場を手伝いながらフルリモートで本職の仕事もしながら、無料の無人ジムに行って社会人サッカーをしてフットサルをして、週末にたまに友達とドライブで海行ってぼーっとして帰って寝て、、と言う生活だったからだ。

使っていたところで言うと、中旬頃から1000円でコーヒー3杯飲めるカフェに週3で入り浸ったのとコンビニでたまに妥協したくらい。

もしかしたら1万円も使ってないかも。

呑みも初日の親父との呑みと妹が帰ってきた時の家族呑みだけ。正直この外食が少なかったのが大きいと見ている。

ここで感じたのはこれさえあれば十分ってことにだけお金を使って幸福度が増したってこと。
正直呑みとかも楽しいけれど、家で呑めれば十分だし、美味い飯は自分で作れるし、運動できる環境がこんだけあれば幸福度は格段に上がった。
自分に必要な金額を把握して、それを確保するだけの財源を作る。

シンプルだけどこの仕組みさえ整って毎月毎月管理できたら、、

大変かもしれないけれど、ワクワク。


豊かな感受性

青い空、青い海、白い砂浜に、美味しい空気。
風が吹けば心地の良い暑さに、明るくおおらかな人たちの雰囲気。

宮古島を表現する言葉はたくさんあるはずだけど、どれも当てはまる心地の良い島。さすが南国の楽園と言われるだけある。

そんな島で一番自分が取り戻している感覚があるのが感受性。

ビルの隙間を縫う生活では気づけない、広い海をぼーっと眺めるだけの幸せや、物思いに耽りながら砂浜に座って夕日が落ちるまでコーヒーを飲むだけのあの時間。

ずっと住んでいたら気づけないことがたくさんあって、それら一つ一つをゆっくり丁寧に噛み締めた。

心に余裕がちょっとだけ生まれて、前向きな気持ちで豊かな感性を自分の中に感じている。

少し大袈裟な表現かもしれないけれど、本当の自分に戻っていってる感覚だなぁと。本当に幸せだ。


でもだからといって。

ずっとここにいようとは思っていない。
9月は目に見えないものを多く取り戻した感覚が強い。

自分の言葉を紡ぐ感覚や、丁寧に自分を分析して行動に反映させる感覚、自分のルーツに思いを馳せて旧友達と語らう時間も自分の良い時に戻っている感覚。

その感覚たちはあくまで"戻っている"

俺は前に進むために、戻っていることを忘れてはいけない。
改めて自分の目的は自分の人生を見つめ直してリセットし、さらに飛躍するためのホップとステップのフェーズにある。

9月はホップだった。

10月はステップの月にしたい。


September 調子はどうだい。
また来年会おう。

次は、秋を感じながら。

頂きましたサポートは、今後のキャリア支援活動(読書サークル運営費、学生団体運営費、学生のキャリア支援等)に使わせて頂きます。より詳細なものにつきましてはまた追って発信致します。よろしくお願い致します。