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悩みと上手に付き合っていく

 昨晩から今朝にかけては、非常に眠りの質が悪く、いやな夢を何幕も見てしまいました。薬はだいたい3時間で切れて、あとはその日の状態という感じですので、頭の中に悩みの要素がモリモリの日は、3時間経過後に侵襲してきて、明け方まで夢に苦しめられます。

 起きてみると、悩みはさして変わらないものの、夢の中のように、時間軸が平面にごっちゃに置かれた世界ではなく、ある程度の空間の広がりの中に整理されたうえで置かれているので、少し気持ちは解放された感じです。

 年齢を重ねてみて感じることは、社会的にさまざまな面で責任を果たしていると、どの分野でも責任は軽くなることはないので、自分の使える可処分時間の割合は減ってきます。特に、若いころに好きなことに時間を費消して、いろんなことを後回しにしていると、そのツケがやってきて、やるべきことに時間の大半を奪われてしまいます。

 また、年齢とともに、認知能力や体力は低下するので、時間の効率の良い使い方を習得していないので、ここもどんどんきつくなってきます。80歳過ぎの母が、僕からすると大したことないようなことを大変だ大変だと言っているのは、以前の僕は、何を大げさなと考えていたのですが、おそらく80歳になった自分は、今より認知能力や体力は低下しているので、やはり同じ物事に対応するにも、何倍ものエネルギーを使うように感じるのかもしれません。

 もちろん、それなりに学びを深めて対処方法を人並み以上に手に入れてきたつもりなのですが、それは係数みたいなもので、元の数値である認知能力や体力が落ちると、いくつもの係数をかけ合わせても限界があるし、瞬発力とかは若い人にかなわないのが現実だと思います。

 話が少し違う方向にいってしまいましたが、悩みをなくすということ自体は、人間が煩悩と一体の存在である以上は、無理であり、かつ、社会的に多くの接点があると、悩みの種は尽きないと思います。ただ、若いころから様々な経験を積み、困難に直面し、まっとうに向き合ってくれば、悩みとの付き合い方のようなものを自分なりに習得できるように思います。

 新手の悩みが襲ってきたり、悩み事が重なれば、対処法がわからずに一時的に混乱したり、処理能力を超えてしまうこともあるでしょうが、基本ができていれば、状況を早い段階で落ち着かせることができるようになります。認知能力とか体力の低下を補うには、この対処能力の向上は不可欠であり、結果的に仕事上のマネジメント能力の向上とか、プライベートな諸問題への効率的な対処といったかたちで、各処における悩みの要素を軽減し、取り除くことにもつながり、相乗効果で自分の時間を守ることができます。

 ある程度、自分の時間は確保できないと、自分に対する未来へのプレゼントを贈れなくなりますので、やるべきことに大地が覆われていても、未来への種まきの時間は絶対必要です。悩みは、そうした時間を無為に奪ってしまうところがあるので、切り替えの早さのようなものも、同時に身につけたいものです。

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