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センター試験プレテストの思い出と勝算の少ない戦いへの戦略

 首都圏の中学受験については、私立志望の場合は、都内本命の場合は残り3カ月、公立や東京近県については残り2カ月、場合によっては年内に1回目の関門があり、1か月ぐらいしかない、という感じではないかと思います。
 模試についても、11月、12月あたりでだいたい終わりで、そこでの成績は、過去の合否実績に照らすと、一定の確度を持って本番の結果を映す鏡となるような気がします。
 話は飛びますが、僕が大学受験のときは、某予備校の試験直前の模試で、「センター試験プレテスト」というのがあり、500円とか、非常に安価な受験料であったことを覚えています。まあ、センターの1次試験はマークシートなので、採点が簡単だったというのもあるのでしょうが、思えば、そうした直前模試の受験者の合否を追跡調査をすることで、翌年度以降の模試の合否判定の精度も上がりますので、データ収集としての位置づけがあって、あれだけ安価だったのだろうなと、今では考えています。

 いずにしても、直前期の模試の成績は、良くも悪くも本番でもその結果が再現されることが多く、伸びしろとかいうのは、ラストスパートで少しはあると思いますが、ここからは皆がスパートをかけるので、追い抜くのは非常に難しいのが実情だと思います。
 結果が模試の判定を裏切るとすれば、当日の体調、試験問題の傾向が変わるといった、模試では捉えきれなかった要素がどの程度入ってくるかにあるように思います。

 うちの子どもも、今は受験戦線で戦ってはいますが、模試の成績は振るわず、現実的には厳しい、このへんはモチベーションをどう維持しようかと、通っている塾に先日相談しました。
 さすがに塾はこうしたケースへの対応に慣れており、的を絞り、同レベルの他校の過去問を精選しつつ、確実に点を取るための割合を出すための計算問題演習に重点を置く、時事にからめた読み取り問題が多いので、知識の取得も読み取りに必要な知識を重点的に覚えるなど、直前期、少しでも勝算を高める戦略を立ててくれました。
 すき間を埋めたり、背伸びして知識を仕入れるというより、ある程度、ヤマをかけて、基礎固めをする、残された期間は、そんな戦いになりそうです。

 僕自身は、こうした勝算の高くない戦いにのぞむにあたり、最後まで勝算を高める努力をするモチベーションを自分自身も維持するため、最近は銀河英雄伝説の、マル・アデッタ宙域の会戦を前にして、作戦を練る、アレクサンドル・ビュコック提督の描写シーンを繰り返し読むようにしています。


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