見出し画像

時代を感じさせる

 朝型人間の僕は、朝4時に起床し、引っ越しに向けて荷物整理をしていました。

 今朝、手を付けたのは、部屋の隅にあって最難関であった、ストッカーです。これまでは書類棚や山積みの本などに阻まれて、ここ数年間はほとんそ手つかずの状態、開かずの間になっており、自分でも何を入れていたのか、すでに忘れてしまっています。

 それでも、ストッカーの最上段は、1年前に開けて少し整理したことがあるので、何となく覚えていました。
 その下のストッカーにあったのは、それこそ僕が中学、高校時代に使っていた「世界史講義の実況中継」のような受験参考書とか、国語の教科書とか、世界の鉄道という子供向けの本とか、高校時代に指輪物語に触発されて書いた、架空世界の物語設定のノートとか、当時はやった、文庫本とサイコロと記入シートを使い、本の中の選択肢を選びながら疑似的にRPGゲームを体験する、アドベンチャーゲームブックなどが出てきました。

 特にこの、ソーサリーシリーズの最終巻「王たちの冠」というのは、非常に難易度が高く、結局、クリアできなかったように思います。魔法を鬼のように覚える必要があったりして、まともにやるとどうやっても袋小路に入り、最後まで行きつけなかったように思います。

 あと、冒頭の写真のように、大学の合格発表のレタックスも出てきました。私大文系全振りの僕の大学受験は3勝2敗で、こちらは本命の合格発表で、うれしかったのか丸がついています。

 当時は合格発表を見にいくか、こうしたテレックスを注文するかでしたが、僕は面倒だったので、すべてテレックスで送ってもらっていました。

 ただ、本命に合格後、最後のところで大穴だと思ったところが合格したので、結果的にそちらに行きましたが、この大学はデフォルトでテレックスが送られるようになっており、僕自身はあまり期待していなかったため、2日間ほど封を開いておらず、本命に行く気満々で準備していたとき、一応、こっちも見ておこうかと開いたところ、ありゃ、合格してるわ、という展開でした。

 年齢的に、少し早いですが、今回は終活も視野に入れて、捨てるものは捨てるようにしています。
 先日、テレビで見ていたら、高橋英樹さんが娘さんに、「実家のものはお父さんにとっては大事なものかもしれないけど、私にはゴミだから」と言われて一念発起し、家電製品も含めて、椅子1つを残してすべて処分してしまった、家は今はすっからかんになっている、という話をしていました。これはこれで、どうやって生活しているんだろうと思いましたが、お金はあるでしょうから、家で作って食べるようなことはないのかもしれません。

 さすがに、完全に思い出を捨てきるのは難しいですが、ある程度は整理できたように思います。と同時に、こういうテレックスとかゲームブックは、まだまだ思い出として楽しめますね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?