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電車で遭遇した変なトラブル。

これは自分が電車に乗っていた時の話。

満員電車の中(まだこの時はコロナじゃなかった)、何やら大声で怒鳴っている声を聞いて、声の方向へ振り返ってみた。

そこには本を読んでいる真面目そうな男性に向かって、顔つきが少し怖そうで、服装は少し乱れた感じの男性が怒鳴っていた。(怖そうと表しているが、すごく怖い、という感じではない)

互いに座っていて、怖そうな男性が本を読んでいる男性の肘が当たっているから、本を読むのをやめろ、と言っているのだ。たしかに座っているとき相手の肘が気になることはあるが…そこまでキレるほどのことか?と感じた。実際、その本を読んでいる男性の肘を見てみると、そこまで当たっているような感じはしない。

また自分から見ると、怖そうな男性の口調は口が悪く、それでいて攻撃的だった。あくまで自分が感じた範囲だが、ストレス発散のため本を読んでいる男性に理由をつけて八つ当たりしているようにも感じた。

(実際、自分でも電車で座っている時、横の男性が足を広げて明らかにわざと、自分の足を押されたことがある。今回も、そんな感じかな?と思った)

しかし本を読んでいる男性も負けじと応戦。本を読んでいてもそこまで肘は邪魔にならないと。まぁ…個人によって差はあるが。

見ていてあまり気持ちの良いものではなかったが、そんな時、本を読んでいる男性の横に座っている、少し年配の方(怒鳴っている男性とは反対)が、声を上げた。

わかりづらいので、位置を表すと…
怒鳴っている男性・本を読む男性・少し年配の男性
(3人とも座っている)


「その人の言う通りで、あなたの肘、邪魔ですよ!」


まさか怒鳴っている人を味方するとは…てっきり仲裁に入るか、怒鳴っている男性を諫めるかと思ったが、全くの逆だった。まさかの怒鳴る男性の味方をすることで場がさらにヒートアップ。

周りでこの騒動を聴いていた人たちも、この怒鳴っている男性が大袈裟に、そして本を読んでいる真面目そうな男性に対して攻撃的になっているだけなんじゃないかと感じていた(と思う)が、もしかしてこの本を読んでいる男性が案外悪いのでは?となんか訳が分からなくなってしまった。

また本を読んでいる男性も敵(この言い方は悪いかもしれないが…)が2人になっても怯まず、むしろ先ほどより頑固に応戦。2人の口撃に徹底抗戦。さらに怒鳴っていた男性は味方を得たことで調子付き、その男性に対して愛想の良い会話を取る。さらに立ち上がって本を読んでいる男性に上から怒鳴り続ける。

全く場が収まりそうに感じない。なぜ、横の、少し年配そうな男性が、明らかに攻撃的なこの男の味方をしたのか…それほど肘が邪魔だったのか…

結果的に、その怒鳴っていた男性が先に下車して一旦は落ち着いた。

が、それからしばらく経っても自分の頭にこびり付いているエピソードで、電車で本は読めないな…と感じた経験だった。

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