親として守ってきたこと

「だから言ったでしょ、どうしてママの言うことが聞けないの」
「うぇ〜ん、だって、、、、、」
「だってじゃない」


自宅前の公園でママが娘を叱ってた。
微笑ましい光景だけど、がんばれーってエールを送りたくなる。
お互い一生懸命なんだ。


息子が小さい時はどうだったのかなぁ。
今となってはおぼろげでしか思い出せない。
でも、僕は絶対しないことがあった。


頭ごなしに叱らない。
自分で気づかせようと促し続けてきました。
頭ごなしに叱ってしまうと「叱られた」と言う印象が強く、そもそもどうして叱られたのか原因を考えない。だから叱らず気づかせることに徹底したのです。


妻も同調してくれましたが、僕と違って四六時中息子といるものですから、しばしば我慢の限界を越えることがありましたね。だからその皺寄しわよせは当然僕に向くんです。


仕事から帰宅したとき、玄関のドアを開けると瞬時に感じる。雰囲気というか、匂いというか、ただならぬ気配が僕に襲いかかるのです。


「あっ、これヤバいやつやん」


ほとんどの場合「ただいまー」に対して返事がない。
そんなん時の原因は2択。
隠し事が露見した時か子供に対して限界を超えた時。


恐る恐るリビングに入るとき、怒りが息子に向いていることが分かると内心ホッとする。


しかし、息子に言わない分、何倍かになって僕に矛先が向く。
そして頭ごなしに文句を言われるんだ。これが恐ろしすぎる。


「もう疲れたろ、代わってあげるよ」


これが妻への魔法の言葉。
疲れた身体に負担はかかるが、心の安息を手に入れたも同然。
ホッと胸を撫で下ろすことができますから。


しかし、今頃になって気づく。
この時の縮図が今でも継続している。つまり、妻の下僕に成り下がったのはこの時からだ。巻き戻せるなら巻き戻したい。。。


息子が小さい時は、公園で娘を叱るママを応援しただろう。
「めげずに頑張れー」って。
でも、正直なところ今は違うかな。
「娘〜、ちゃんと言いたいことを言え〜」って。
「何でママが怒っているのか自分で考えろ〜」って


メジャーリーグの大谷翔平選手やスケートの羽生結弦選手のご両親にも共通点がある。子供を頭ごなしに叱らないという点だ。詳しく理由は知りませんが、きっと僕と同じであろうと感じます。


息子は大学4年生。もうとっくに成人している。
別段取り柄があるわけではないけど、人に言われる前に自分で考えて行動する。「率先垂範の精神」と「人をいたわる優しさ」だけは一人前に身についている。


それだけが親としての誇りです。


最後まで読み進めて頂きありがとうございました。寒い日が続きますが、どうか暖かくしてお過ごしください。👹


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