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儚い思い。

不覚にも…発作を起こしました。

あ…もう…やっと終わりだ…と安堵。

ずっと覚悟はしていたのだ。

医者には、はじめから、もしもの時は、
延命処置しないでと、お願いしたのに…。

本当にごめんなさい…。

緊急手術、されました…。

涙が永遠に流れる。

何故、私は生かされているのか…。

死んだと思って、
長い眠りから、目を覚ましたら、
いつもの見慣れた病院のベットにいた。

まだ、まだ、生きろよ!と神に叱られたのか?

生きたくても、生きれない人がいるのだ。

命、生命ってなんですかね…。

私は、生きてる限り、幸せに、
心穏やかに、豊かに、過ごしたいと願ってます。

それでも、時に命はたやすく扱われるのだ。

自分の命なのに。
その命を無駄に酷使したり、誤魔化したり。

そして、時に、精神的に、病気になり、
ふと、した瞬間から、死を望んでたりするのだ。

おかれてる環境も、関係しているに違いない。

自暴自棄になってしまう…そんな世の中です。

それでも、生きたいと願う人はいるのだ。

それと同時に、
もう…死にたいと願っている人はいるだろう。

もし、
死にたいと願う人と、生きたいと願う人。
それが、なんらかの魔法で、逆になったら、
どうなるのだろうか…。

私は、生きれるなら、生きたい。
でも、死にたいとは思わない。

今回の事もあるが、
死がすぐ隣り合わせに、あるからこそ、
もう…死にゆくものだと思っているからだ。

死にたいと思っていた人が、
急に、あなたはもうすぐで死にますと、
言われたら、どんな気持ちなんだろうか…。

生きたいと思ってた人は、
急に、あなたはこれからずっと生きれますと、
言われたら、泣き喜び、神に感謝するだろう。

私の思考には、
こんな事ばかり考えて、しまって、
生かされている今、現実を見つめている。

両手を力一杯、突き上げて、
うおー!と叫びたい衝動に駆られる。

かと言えば、手をグーパーと動かし、
この状態が不思議で、情けなくて仕方ない。

窓の外が平和に見えて、
季節の移り変わりに、時を感じる。

だが、行き交う人々を見ては、
誰が何を思ってるかなんて、
全くわからないし、ただの風景にすぎない。

副作用なのか?

後遺症なのか?

動かない身体を、脳が指示しても、
なんの意味もなく、動いてくれない。

だが、この身体がとても愛おしい。
腕は動くので、ヨシヨシと撫でてやる。

お前は、よくやったよ、えらいな。
沢山、撫でてやるからな。

お前は、なんて美しいのだ。
こんな私の為に、犠牲になってても、
私に、寄り添ってくれていると感じる。

もし仮に私が、サラサラの灰になっても…
それすらが、愛しく、喜びであり、
とても幸福だと感じ、舞い散ってみたい。

私は、この身体を愛してやまない。

成れの果てまで、私は私を愛でたい。

あー、オレは本当に幸せ者だな。

生きたいと願う者も、

死にたいと願う人も、


全ての人が、とても輝いていて、眩しくて、
かけがえのない、儚く尊い命なのだと、
私はついつい、そう…思ってしまうのです。

ヤバ…すんげー気持ち悪いな…オレ。

でも…死んでてもおかしくないはずなのに…。

はっ!オレ宇宙人に何かチップでも、
埋め込まれてるのかもしれない…怖い…。

いかんいかん…悪いクセだ。
良からぬ思考になってしまった。

うむむ…往生際が悪いな…。

このご時世で入院が伸びまくった。

もし…退院してたら…。

誰にも知られる事なく、ずっと。

一人孤独に死を迎えて、腐敗していただろう…。

何でだろう…オレ…生かされてんな…。

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