見出し画像

朝井リョウ、エッセイ出たってよ

直木賞史上初の直木賞作家・朝井リョウさん。『桐島、部活辞めるってよ』や『何者』など、現代社会を的確に切り取った描写が持ち味の作家さんです。歌人で小説家の加藤千恵さんや元AKB48の高橋みなみさんとラジオのパーソナリティーを務めるなど、話芸にも長けています。

そんな朝井さんから、新刊エッセイが出ました!!!
その名も、『そして、誰もゆとらなくなった』。

どこぞの不朽の名作を文字ったタイトルに、およよ?となった方といることでしょう!
シリーズ累計20万部目前の『時をかけるゆとり』『風と共にゆとりぬ』に続く第三弾にして完結編となエッセイ集です。

平成元年生まれの「ゆとり世代」の著者がつづる日常の記録です。小説とはテンションが全然違います。高低差激しくてキーンとなります。一言でいうと、

「活字の無駄遣い(大絶賛!!!)」

本当にくだらなくて、ゲラゲラ笑えて、楽しい気分になれる一冊です。エッセイの定番・旅行記もよくあるものとは、一線を画す視点から語られます(詳しくはエッセイをチェック!)「痔」とか「脂質異常症」とか、そんなほかのエッセイではみたことないワードが登場してきます。エッセイを読めば、痔事情に詳しくなれるよ!!!←

例えるならば、画素数の細かいカメラで綺麗な風景や映える食べ物を撮るのでなく、街中に落ちてたガムとか左右不揃いの靴下とか、そういうものを綺麗に撮影したようなエッセイです。(分かるようで分からない)(私の文章力の限界)


このエッセイ、死ぬほど笑えます。どのくらい笑えるかというと、職場で読んでいた時に隣の先輩に「大丈夫…?」と声をかけられるくらい!(それはどうなの?とか言わない)

朝井さんのラジオもわりと熱心に聴いてたので、
「ラジオで話してたことのブラッシュアップだ〜」と思う内容も多かった今回の一冊。あとがきにその旨が記載されていて、自分のオタク性に笑ったのは、秘密です。

そしてそして、9月30日までにはなりますが、
出版記念トークライブのアーカイブが購入可能!
「PowerPoint使える系作家」な朝井さんが、PowerPointを駆使して、見事なトークを繰り広げてます。まじでエピソード、どれもパンチが強くて、練られていて感動。朝井さんが大ファンの藤井隆さんのいい話も聴けます。
(私の知る限り)新作エピソードも多数で、「読むエッセイ」というようなトークライブでした。
エッセイに触れて少しでも気になった人はぜひこちらもチェックして欲しいです。(9月30日までだけど)

なお、朝井さんのエッセイは名前こそ出てませんが、明らかにCreepy NutsのDJ松永さんやろとかオードの若林さんかな?というような内容も登場します。(常識の範囲内で)関係性で妄想するのも、また1つの読み方としてアリかとも思いますよ!※個人の感想です

また、朝井さんのラジオが聴きたいな〜と強く思った読書体験でした!楽しい時間をありがとう!!!

▼第1弾、第2弾たち


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?