「追加300円」で得られた極楽。
私を乗せた高速バスが会津若松駅に着いたのは、19時半くらいのことだった。
今日泊まる旅館は、駅から歩いて2分ほど。近い場所の宿を取れて心もウキウキである。
そしてその旅館は、歩いてすぐの場所に温泉がある旅館であった。予約の時点で、追加の料金は少しかかったものの、これまでビジネスホテル泊のシャワーのみ生活が続く私の身体は、大浴場での快楽を心待ちにしていた。
そうして旅館で渡された、大浴場施設の入場券。これは、私にとって、快楽への第一歩となる切符であった。案内された部屋で少しのん