こうあるべき。
こうありたい。と強く思う
理想があるとする。

今、現実は全く理想には
達していない。それが
今の本当の姿。
こうありたいと思う
理想の人間にはなっていない。

この場合
理想と現実に差があるのに
私は理想通りの大人になった！
と思い込む人はいるのかな？
いたとしたら、それは病気か
何かなのだろうか？

母は、理想が高すぎて
妻とは、こうあるべき。
こんな母親に思われたい。
理想の妻って思われたい。
素敵な家族って思われたい。
立派な子を育てた、いい親
って褒められたい。
皆に憧れられるような
人で在りたい。実年齢より
うんと若いって思われたい。

母は理想が高すぎて
自分を完全に見失っていて
自分の脳さえも、騙している。

母は、
◆一度も嘘をついた事ない
◆悪い事を一度もした事ない。
とか、平気で言います。
それは彼女にとって
嘘を言っている感覚はなく
本当にそう思い込んでいる。
と言う感じに見える。
他にも誰もが嘘と分る様な
嘘も真顔で言い切ります。

人それぞれ、こんな素敵な
人になりたい。と理想があり
それを目指す。それ自体は
悪い事ではない。
ですが、本当の自分の姿から
目をそらして自分の脳を
誤魔化してしまったら

自分の欠点も、
直した方が良い悪い癖も、
なかった事にしてしまったら
一生反省はしないだろう。

それがいかに良くない
思考回路なのかは？老いた
今の母を見ると良く分かる。

自分の脳を騙して、自分の
良くない所から目をそらし
なかった事にし続けた。
それは、自分の成長する機会を
自分自身で奪ったという事。
素敵な人に近づくチャンスを
自ら潰したのでは？と思う。

今の時代、SNSでは
理想の自分を見せる事に
夢中になっている(様にみえる)
人達がたくさんいる。

人にすごいって思われたい。
そこにばかり焦点を当てて
現実を見失うと
私の母の様な人間が、
たくさん増殖するのでは？
そんな恐怖がちょっとある。