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過剰な親切。

私が小学校高学年頃に
起こった奇妙な話し。

母は他人に感謝されたい
という考えが強すぎて
おかしな人。

ある時期から、父が
毎日、缶コーヒーを
持ち帰る様になった。
会社で支給されたらしい

家にたくさん溜まり
母は、宅配業者の方へ
飲みますか?と声をかけ
喜んで持って帰った。

そこから悲劇は始まった。

在庫が家にある時は良い
けれど、家にない時は
家の裏手にある自販機で
3本買って来なさい
と言われる。

えっ・・・・・

お金払って荷物を出すのに
その人の為に、飲み物を
買って渡すの?

子供の私たちは
滅多に自販機でジュースを
買ってもらえないのに💧
おかしくない?
本末転倒とはこの事です。

何かを感謝されたら
止められないのです。
やめたら嫌われるかも
いい人じゃなくなる恐怖が
母にはあるのでしょうね。

二年後位に父は会社から
缶コーヒーを持ち帰らなく
なりました。

母は本当に困りました。
そのうちパックのジュースを
ケースで購入し、それを
夏は冷やして渡す様に・・。
本当に飲んでいるか?は
分かりませんが、
そりゃ、感謝されました。

それが高校生になるまで
続いたのです。

家は金持ちだったのか?
いえ、全然です。
母が散財していつも
カードローンがあって、
大変な状態でした。

そんな環境で育った私は
人にやさしく、
人の為に・・・とか
どこまでやれば良いのか?
どこで止めて良いのか?
断っていいのか?
断るのは悪なのか?

その辺の判断が常に
いつも不安で、
頭が混乱するのです。

母のやっている事は
異常であり、過剰。
というのは分かるのですが
じゃ、普通の家庭は?
とすぐ考えてしまいます。

本当は普通なんて基準は
なくて、人それぞれで
良いのだと思う。でも
いくつになっても
不安が付きまとうのです。

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