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いいからまずやれ!実行者不在の組織にありがちな落とし穴

こんにちは。福田です。普段は月間900万UUのAppliv(アプリヴ)というアプリレビューメディアのマーケティングを担当しています。今回のnoteはマネージャーや事業を持っている人に役立ちそうなコンテンツを書いていければいいなと思っています。一言、テーマは「実行をやりきることが大事」です。

このnoteを書くことにした背景

先日弊社のメンバー全員で著書「イシューからはじめよ」の輪読をの本をもとに「組織課題をあぶりだし、自らの実行するべことを決める」みたいなワークを実施しました。イシューからはじめよとはこちらの図書です。


もともとの背景としては、現在弊社は職種かかわらず、全員でマーケティング力を強化しよう!というスタンスの組織作りをしているのですが、マーケティング思考うんぬんの土台以前に、仮説思考みたいなところも考えられないとダメだよね。という背景から進んで、この図書を読み進めることにしました。ちなみに私の考える仮説思考とマーケティング思考の関係図はこのようなイメージです。

戦略思考ってどういうものないの?みたいなことは以下の記事がめちゃわかりやすいので引用させてください。

イシューから始めよとは

「イシューから始めよ」は課題からドリルダウンして仮説を考えることの重要さを書いた本です。この本、改めて読んだんですがめちゃくちゃいい本です。例えばとある施策考えるときに「こういうの消費者喜ぶんじゃね?」という視点で入ることってありがちだとは思うんですが、そういう視点をこの本は全力否定しております。あるべき姿は以下の流れ。

1.「そもそもなんで消費者は喜んでくれないの?」と課題を考える
2.その課題も本質的なとこまでをぐいっと深掘りをしてみる
3.とけるお題に噛み砕く
4.解決策を提示する

こういう感じでイシューからスタートしないと仮説検証もくそもないと。「こういう風に仕事進めなよ。生産性あがるよ」ってことが大まかに書かれております。

イシューから始めてみた!組織課題の要素分解

うちの組織としては今回わりと大きめに以下の課題について考えてみました。今回のテーマは「プロジェクトの実行、設定時にあった課題」で、私なりにイシューを分解してみたのですが以下の感じになるのかなと踏んでいます。

・プロジェクトの実行、設定における、理想の状態
各サービス(商品)がすべて予定通り順調に数値達成している。
・イシューの分解
#サービス戦略が達成していない原因となる要素
└プロジェクトの質
  └プロジェクト戦略
  └戦術(実行の質)
  └実行
└プロジェクトの本数

ちなみに本を読んで考える前だと、「プロジェクトの設定、実行時の課題ってなに?」ってなったらめちゃくちゃ色んなものがわんさかでてきます。あれでもか、これでもかというくらい。

ただ、イシューから始めよ!の考えに沿っていわゆる「MECE(漏れなくダブりなく)」にそもそも戦略が成功するために必要な条件とはなんだろう。と考えていくと、本質的にどこの要素がボトルネックになってるか見えてくるし「あの課題ってようするにここのことだよね」と、課題が所属する位置が整理されてわかりやすくなるのです。

ちなみに私は事業における課題ってだいたいこれらのどれかに分解されるのかなぁと思ったりしています。

例えば「誰々のタスクが忙しいみたいな」問題とかいっても擁するにそれは「忙しいからプロジェクトの実行がうまくいかん」みたいなことに繋がる話だし、他には「あの施策は調査がしっかりできてなかった」みたいなのも、「それは戦略があまかったんだね」みたいなとこに関連づけられます。まだ社会人経験の浅い若者ではあるので「お前はなんもわかっとらん!」という意見もしございましたら遠慮なくいただけるとうれしいです。

そもそも実行ができてないとなんもわからん


で、色々と分解して考えたのですが、私が思うに組織において最も重要な要素って「実行」なのかなと思ってます。なぜなら実行がないと仮説があってるかどうかもわからないから。唐突すぎる気もするので、具体例を2つ紹介させてください。

まずはパターンA。ここに「誰でも絶対に東大に受かる勉強法S」があったとします。目的は「東大合格」。そこに向けてA君は「勉強法Sに取り組む」という実行を課せられました。

#パターンA
・目的
A君の東大合格
・戦略
誰でも絶対に東大に受かるはずの勉強法Sをやってみる
・実行
勉強法Sをしっかりやる

さて、結果A君は東京大学合格に失敗したとします。そして、A君は実は勉強法Sをやってなかったとしましょう。

この場合、A君がそもそも勉強をしなかった場合、参考書が良いか悪いか判定できるでしょうか。できないですよね。実行すれば戦略は間違いと判定できるのに、それすらできない状況です。ちなみに多くの場合において、こういうときって「やっぱ勉強法Sはだめだよね」っていう結論に至る気がしています。

次にパターンB。ここに「商材Aを強化しよう!」という戦略があったとします。目的は売上を作ること。そこに向けてD氏が「営業に取り組む」という実行を課せられました。

#パターンB
・目的
売上を作る
・戦略
商材Aを強化!
・実行
D氏が営業がんばる

この場合、営業を頑張らないと商材Aが良いのか悪いのか一切わからないですよね。でも組織においてはそんなことお構いなし。商材Aが売れなければ結果この場合商材Aはダメだよね。となりがちな気がします。

※営業の事例の話は #田端大学 での定例会で田端さんが紹介されていた事例を引用しております。

まとめ

どうでしょう。なんとなく伝わりますかね。

どんな素晴らしい戦略だって、実行がなければそれがあってるかどうかわからない。どんな糞みたいな戦略も実行なくしてはそれがクソだと証明ができない。

戦略だ!企画だ!キラキラしたように見える言葉が流行っている今だからこそ、実行を"やりきること"の大切さを私はときたいです。うちの会社の商品はだめだ!このサービスはだめだ!この仕組はだめだ!そう言い切る前に実行は足りているのだろうか。この部分、私含めて改めて自戒したいなと思っています。

でも勿論、実行の前にイシューを分解して精度の高い仮説を作るのももちろん重要です。糞だと思う戦略のイシューを深掘りして、別のことをやるべきだ!という提案をすることだって重要だと思います。バランスって難しいですね。

以上です!閲覧いただきありがとうございました。

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