見出し画像

#67 エミリィ・ディキンスン【宮沢賢治とエミリィ・ディキンスン その5】

(続き)

○ エミリィ・ディキンスン

エミリィ・ディキンスンは、1830年にアメリカのニューイングランド地方マサチューセッツ州アマーストに生まれた女性で、アメリカを代表する詩人です。アマーストで生涯のほとんどを過ごし、1886年に亡くなりました。

エミリィの詩は、死、愛、自然、名声や宗教などがテーマとなり、内向的で神秘的な側面を持っています。表現形式もユニークで、不思議な文法や「ー(ダッシュ)」の多用など、一目見てエミリィの詩とわかるような、オリジナルな魅力を持っていると言われています。ただ、この点は、英語が全く理解できない私のような人間にとっては、根本的に理解困難な側面であり、多くの日本人にとっての、大きな壁となっています。

社交的な活動を好まず、生前に発表された詩はほとんどありません。亡くなって間もなく、詩が次々と発表され、現在ではアメリカを代表する詩人の一人となっています。

2022年に、ノーベル文学賞を受賞したアメリカの詩人、ルイーズ・グリュックの受賞理由が、エミリィに似ていること、とされるなど、死後100年以上を経過し、エミリィは今でも輝きを放っています。

(続く)

2023(令和5)年9月26日(火)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?