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エピローグ

10ヶ月間のフィンランド留学を終え、昨日無事に帰国しました。

最後の数日間はパッキングをしながら、色んな人に会って残りの時間を過ごしました。大学の授業が全部終わっていたから他の国に旅行に行くか迷っていたんだけど、やっぱり私にとってはフィンランドで過ごす時間がとても貴重だったし、友達と過ごせるのは今だからこそできることだと思ってフィンランドで最後の時間を過ごすことに決めました。
夏のフィンランドはとにかく抜けるような青空と緑が最高に心地よくて、そんな中でフィンランド人がカラフルなワンピースやTシャツを着て、街や海辺で「本当に嬉しくてしょうがない!」という様子でいるのを見ていると、もうそれだけで私までウキウキしてしまうような、そんな素敵な毎日でした。

雪景色があんなに綺麗だったキャンパスの森も、鮮やかな緑に覆われる季節に
夏至の日の太陽はいつも以上に力強く見えた

これまでの経験上、きっと帰国直前は「あぁ、あれもやってない!」とか「あそこに行こうと思ってたのに!」と、やり逃したことを考えて焦るか、あるいは友達やフィンランドとの別れに感傷的になるかだろうなあ、とぼんやりと覚悟していたのだけど、どちらでもなかった(笑)自分でもびっくりするくらい冷静で、淡々とパッキングをして、普段通り友達と学食に行ったり出かけたりして最後の日が来た。

留学が決まったときからとにかくフィンランドに行くことが楽しみで仕方がなくて、羽田空港から飛行機が飛び立った瞬間、
「ああ、今この瞬間からフィンランドで過ごす時間はカウントダウンに入ったんだ」
という現実に感傷的になったのを今でも覚えている。
それくらい、フィンランドでの時間は私にとって一瞬たりとも無駄にしたくない尊い時間だったし、だからこそその時間を満足できるように使えるか不安もあった。
でも今振り返って、本当に1日1日を大切に過ごせたし、それは別に何かに必死になるという意味だけではなくて、友達と楽しい時間を過ごすとか、大好きな森の中で息抜きに散歩をするとか、留学のどこを切り取ってもそれぞれに色んな発見と学びと思い出の詰まった時間になった。
私の中にそのままフィンランドで暮らすという選択肢は最初からなかったから、きっと留学中ずっと「どんなにフィンランドが好きになっても留学が終わればここを去るのだ」という事実を頭のどこかで意識していて、だからいざ帰国を前にしても冷静にその事実を受け入れられたのかもしれない。
まあ、最後の学食を一人で食べたとき、なぜか急に切なくなって号泣したけどね(横の人に困惑の目で見られた())

だから本当にこの留学に悔いはない!
でも100%満足してるかと言われるとそれはノーかも。
やれるだけのことをやってもやり足りないと思ってることはたくさんある。
でも少なくとも「絶対にまた戻ってきてね」と言ってくれる人がフィンランドできて、いつでも帰れる場所がある。
そしてフィンランドにいる時間は、動いて、やってみて感じることを大切にしていた分、私なりの視点で見た学びや発見が多かった気がする。だから日本に帰った今、改めてそれを客観的に確かめる時間をちゃんと取ることで、発見や感想を次の学びにつなげたいな。きっとフィンランドでの時間は、後になって噛めば噛むほど色んな味が出るんじゃないかなと思う。

つまり、ありきたりだけど、フィンランドでの留学が終わったことは終わりではなく、次へのスタートなんだってこと!



最後に。

この場を借りて、私の留学を応援してくれた方に心から感謝を伝えたいです。特に家族、大学の留学担当の方、奨学金の寄附団体、彼、そして留学先で出会ったみんな無しでは決して私の留学はこんなに実り多いものになりませんでした。

そして私の拙いnoteを読んでくださった皆さん、本当にありがとうございました。これまで何度も日記を三日坊主で断念してきた私が、この10ヶ月間、フィンランドでの出来事、発見、気持ちを言葉で留めることを続けられたのは、noteをみなさんが読んでくれることが私の大きな励みになっていたからです。

これからこのnoteをどうしていくかはまだ考え中ですが、どんな内容や目的にせよ、「文字にして伝える」という行為をこれからも続けていきたいなと思っています。これからもぜひ読んでいただけたら嬉しいです!


それでは、心からの感謝を込めて。

読んでくれてありがとう!Kiitos paljon!






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